周期表の覚え方|全学年/理科

勉強方法

元素は、原子番号1番の水素から118番のオガネソンまであります。これをまとめたものが「周期表」です。「元素周期表」や「周期律表」といった別称もあります。
ただ、中学校や高校で必ず覚えなくてはいけないものは、1番の水素から、20番のカルシウムまでとなっています。
周期表の中でこれだけ覚えるのは、非常に簡単です。とても簡単な覚え方があるんです。昔から有名なゴロ合わせなんです。
これさえ覚えれば、中学校・高校では十分通用します。
この記事では、"できたを増やす"家庭教師のアルファが、理科の周期表の覚え方についてご説明します!

目次

周期表の1番(水素)から20番(カルシウム)までの覚え方


まずは、次の文を覚えてください。

「水兵リーベ僕の舟。7曲がりシップス、クラークか」です。
リーベという名の水兵が、自分の舟(ボクの舟)で7回曲がったところに舟がありました。リーベは、知り合いのクラークかなあと思ったわけです。

次に、覚えてもらった文を1つ1つ元素記号と照らし合わせていきます。

水兵は、HとHeで、H(水素)が「水」、He(ヘリウム)が「ヘイ」です。「リーベ」は、LiとBeで、Li(リチウム)が「リ」Be(ベリリウム)が「べ」です。

僕の舟は、BCNOFNeで、B(ホウ素)が「ボ」、C(炭素)が「ク」、N(窒素)とO(酸素)で「ノ」F(フッ素)が「フ」、Ne(ネオン)が「ネ」です。7曲がりは、NaMgAlで、Na(ナトリウム)が「ナナ」、Mg(マグネシウム)が「マガ」Al(アルミニウム)が「アリ」です。シップスは、SiPSで、Si(ケイ素)が「シッ」、P(リン)が「プ」、S(硫黄)が「ス」です。クラークかは、Cl(塩素)が「クラ」、Ar
(アルゴン)が「アー」、K(カリウム)が「ク」で、Ca(カルシウム)が「カ」です。

周期表 横の列 – 周期

周期表には、元素が並んでいる順番を覚えただけでは知識不足です。表の横には7列あり、縦には18列ありますが、まず、横の7列の意味から説明します。
横の1列目は、第1周期、2列目は第2周期と読みます。第1周期の元素の原子核の周りには、その周りを回っている電子の軌道が2周分あることを示し、第7周期の元素の原子核の周りには、軌道が7周分あることを示します。
ちなみに、それぞれの電子の軌道には名前があり、内側の原子核に近い方からK殻、L殻、M殻、、、、、Q殻と名付けられています。
そして、K殻には電子が2個、L殻には電子が8個、M殻からQ殻までは18個ずつ入りますが、例外があって、M殻には8個まで入ったら実質終わりです。

周期についてもっと詳しく

周期は元素の性質や電子配置の傾向を理解するのに役立ちます。
同じ周期にある元素は似たような化学的な性質や反応を持つ傾向があり、周期が進むと原子番号や電子数が増え、元素の特性が変化していきます。
それぞれの周期には以下のような特徴があります。
第1周期:水素(H)とヘリウム(He)の2つの元素があります。水素は1つの電子を持ち、ヘリウムは2つの電子を持つ特徴があります。
第2周期:リチウム(Li)からネオン(Ne)までの元素が含まれ、外部の電子が1つずつ増えるという特徴があります。
第3周期:ナトリウム(Na)からアルゴン(Ar)までの元素が含まれ、外部の電子が1つずつ増えるという特徴があります。
第4周期:カリウム(K)からクリプトン(Kr)までの元素が含まれ、外部の電子が2つずつ増えるという特徴があります。
第5周期:ルビジウム(Rb)からキセノン(Xe)までの元素が含まれ、外部の電子が1つずつ増えるという特徴があります。
第6周期:セシウム(Cs)からラドン(Rn)までの元素が含まれ、外部の電子が1つずつ増えるという特徴があります。
第7周期:フランシウム(Fr)からウンウンピウム(Uup)までの元素が含まれ、外部の電子が1つずつ増えるという特徴があります。

周期表 縦の列―族

横の列を周期と数えるのに対して、縦の列を族を使って表します。1族、2族、3族のようにです。そして、特別に、1族と2族と17族と18族には呼び名があります。

【アルカリ金属】
これは、第1族元素のうち、水素(H)を除いたものです。
原子番号の小さい方から並べると、Li(リチウム)、Na(ナトリウム)、K(カリウム)、Rb(ルビジウム)、Cs(セシウム)、Fr(フランシウム)です。
これらのアルカリ金属の特徴は、1価の陽イオンになりやすいことです。ここで、どうして、アルカリ金属は1価の陽イオンになりやすいのか説明致します。元素は、最も外側の殻に電子が満タンになった状態、K殻だったら2個、L殻だったら8個というようになった状態が最も安定していて、どの元素もその状態になろうとします。アルカリ金属は、最も外側の殻に1個だけ電子を持っています。よって、その1個の電子を失くしてしまいたいのです。
ほかにも、アルカリ金属は非常に反応性が高く、水と反応して水素ガスを発生させたり、酸と反応して塩を形成するといった特徴があります。

【アルカリ土類金属】
これは、第2族元素のうち、Be(ベリリウム)とMg(マグネシウム)を除いたものです。原子番号の小さい方から並べると、Ca(カルシウム)、Sr(ストロンチウム)、Ba(バリウム)、Ra(ラジウム)です。
これらのアルカリ土類金属の特徴は、2価の陽イオンになりやすいことです。どうして2価の陽イオンになりやすいかというと、最も外側の殻にある電子2こを失くしてしまえば、最も外側の殻に電子が満ちている状態になり、安定するからです。
アルカリ土類金属も、反応性が高く酸と反応して塩を形成しますが、アルカリ金属族に比べると反応性は低くなっています。

【ハロゲン元素】
これは、第17族の元素、原子番号の小さい方から並べると、F(フッ素)、Cl(塩素)、Br(臭素)、I(ヨウ素)、At(アスタチン)です。
これらのハロゲン元素の特徴は、1価の陰イオンになりやすいことです。どうして1価の陰イオンになりやすいかというと、最も外側の殻には、満タンの状態から1つ電子が足りていない状態であるため、あと1個電子をもらえば、満タンになって安定するからです。
ハロゲン元素は非金属であり、通常の条件下では気体や液体として存在します。非常に反応性が高く、他の元素と結合しやすい特徴があります。

【希ガス元素】
これは、第18族の元素、原子番号の小さい方から並べると、He(ヘリウム)、Ne(ネオン)、Ar(アルゴン)、Kr(クリプトン)、Xe(キセノン)、Rn(ラドン)です。
これらの希ガス元素の特徴は、安定していて、他の元素との間に化合物を作りにくいことが挙げられます。

典型元素と遷移元素

【典型元素】
典型元素とは、周期表で1族、2族および12族~18族を指します。特徴として、
① 同じ族同士(周期表の縦の列)で性質がよく似ています。
② 酸化数が決まっています。
③ 族番号の1の位と最外殻電子数が一致しています。
④ 金属・非金属がともに含まれます。

【遷移元素】
遷移元素とは、周期表で3族~12族の元素を指します。特徴として、
① 隣同士で性質がよく似ています。
② 1つの元素が異なる酸化数をとる場合が多いです。例えば、鉄は酸化数0と2と3をとります。
③ 遷移元素は、全て金属元素です。

元素一覧・主な用途


最後に、周期表の中の全ての元素の記号と名称、主な用途を紹介致します。
聞いたことがあるものから、全く初めて聞くものまであるかと思いますが、主な用途も載せておきました。化学に関心を持つ第1歩になって頂けましたらと思います。

1. H・水素・ロケットの燃料
2. He・ヘリウム・風船
3. Li・リチウム・リチウムイオン電池
4. Be・ベリリウム・バネ
5. B・ホウ素・ビーカーなどの実験器具
6. C・炭素・鉛筆の芯
7. N・窒素・肥料
8. O・酸素・光合成
9. F・フッ素・歯みがき粉
10. Ne・ネオン・ネオンサイン
11. Na・ナトリウム・食塩
12. Mg・マグネシウム・とうふのにがり
13. Al・アルミニウム・1円玉
14. Si・ケイ素・半導体(LSi)
15. P・リン・マッチの側薬
16. S・硫黄・タイヤ
17. Cl・塩素・水道水の消毒
18. Ar・アルゴン・蛍光灯
19. K・カリウム・肥料
20. Ca・カルシウム・石こう
21. Sc・スカンジウム・野球場の照明
22. Ti・チタン・光触媒
23. V・バナジウム・工具
24. Cr・クロム・めっき
25. Mn・マンガン・乾電池
26. Fe・鉄・建設材料
27. Co・コバルト・ハードディスク
28. Ni・ニッケル・ニッケル水素電池
29. Cu・銅・青銅のかね
30. Zn。亜鉛・楽器(真鍮)
31. Ga・ガリウム・信号機(青色発光ダイオード)
32. Ge・ゲルマニウム・半導体(トランジスタ)
33. As・ヒ素・携帯電話の回路
34. Se・セレン・コピー機
35. Br・臭素・銀塩フィルム
36. Kr・クリプトン・カメラのストロボ
37. Rb・ルビジウム・真空管
38. Sr・ストロンチウム・花火
39. Y・イットリウム・車のヘッドライト
40. Zr・ジルコニウム・ハサミや包丁
41. Nb・ニオブ・リニアモーターカー
42. Mo・モリブデン・ベアリング
43. Tc・テクネチウム
44. Ru・ルテニウム・ハードディスク
45. Rh・ロジウム・車の排気ガス処理の触媒
46. Pd・パラジウム・燃料電池自動車(燃料電池の材料)
47. Ag・銀・食器
48. Cd・カドミウム・ニッカド蓄電池
49. In・インジウム・液晶テレビ
50. Sn・スズ・かんづめの缶
51. Sb・アンチモン・DVD
52. Te・テルル・DVD
53. I・ヨウ素・うがい薬
54・ Xe・キセノン・イオンエンジン
55. Cs・セシウム・原子時計
56. Ba・バリウム・X線診断の造影剤
57. La・ランタン・天体望遠鏡のレンズ
58. Ce・セリウム・自動車の窓
59. Pr・プラセオジム・釉薬
60・ Nd・ネオジム・ネオジム磁石
61. Pm・プロメチウム・原子力電池
62. Sm・サマリウム・永久磁石
63. Eu・ユウロビウム・ブラウン管の赤色発色体
64. Gd。ガドリウム・MRI検査
65. Tb・テルビウム・MOディスク
66. Dy・シスプロシウム・夜光塗料
67. Ho・ホルシウム・医療用レーザー
68. Er・エルビウム・光ファイバー
69. Tm・ツリウム・放射線量計
70. Yb・イッテルビウム・コンデンサー
71. Lu・ルテチウム
72. Hf・ハフ二ウム
73. Ta・タンタル・コンデンサー
74. W・タングステン・電球のフィラメント
75. Re・ル二ウム・ロケットのエンジン
76. Os・オスシウム・万年筆のペン先
77. Ir・イリジウム・点火プラグ
78. Pt・白金・車の排気ガス処理の触媒
79. Au・金・携帯電話
80. Hg・水銀・体温計
81. Tl・タリウム・心臓の診断剤
82. Pb・鉛・釣りのおもり
83. Bi・ビスマス・火災用スプリンクラー
84. Po・ポロニウム・キュリー夫妻によって発見された。
85. At・アスタチン・不安定で長い時間存在できない。
86. Rn・ラドン・ラドン温泉
87. Fr・フランシウム
88. Ra・ラジウム
89. Ac・アクチニウム
90. Th・トリウム
91. Pa・プロトアクチニウム
92. U・ウラン・原子力発電
93. Np・ネプツニウム
94. Pu・プルトニウム・原子力電池
95. Am・アメリシウム
96. Cm・キュリウム
97. Bk・バークリウム
98. Cf・カリホル二ウム
99. Es・アインスタイ二ウム
100. Fm・フェルミウム
101. Md・メンテレビウム
102. No・ノーべリウム
103. Lr・ローレンシウム
104. Rf・ラザホージウム
105. Db・ドブニウム
106. Sg・シーボーギウム
107. Bh・ボーリウム
108. Hs・ハッシウム
109. Mt・マイトネリウム
110. Ds・ダームスタチウム
111. Rg・レントケニウム
112. Cn・コぺル二シウム
113. Nh・ニホニウム
114. Fl・フレロビウム
115.  Mc・モスコビウム
116. Lv・リバモリウム
117. Ts・テネシン
118. Ogオガネソン

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