助詞の覚え方をマスターしよう|中学生/国語

勉強方法

みなさん、こんにちは。国語の勉強はうまく進んでいますか。
なかでも国文法では品詞が色々出てきて覚えるのが大変ですよね。特に助詞は細かくて覚えるのが大変という声が多く聞かれます。それでも定期テストや入試本番でよい点をとるには助詞を覚える必要があります。
そこでこの記事では、助詞の簡単な覚え方を取り上げようと思います。

目次

助詞とはどんな品詞?


そもそも助詞とはどんな品詞なのでしょうか。
一言で言うと、「付属語で活用しない単語」です。
なんだか難しいなーと思う方もいるかもしれないので、もう少し説明しますね。

「付属語」とは

まず「付属語」とは、単独で文節を作ることができなくて、文節の中で自立語の下につく単語です。
例えば、「私は昨日学校へ行った。」という文を見てみましょう。
上の分を文節で分けると「私は/昨日/学校へ/行った。」、となります。
そのうち「学校へ」という文節を見ると、「学校」という名詞(自立語です)の下に「へ」という単語がついていますよね。
この「へ」という単語が助詞です。
このように助詞は自立語の下について文節を構成します。

「活用しない」とは

日本語に限らす他の言語でも、単語が文の中での使われ方や前後につく言葉によって変化することがあります。
この語形の変化のことを「活用する」と言います。
例えば「使う」という動詞がありますが、この「使う」の下に「ない」という言葉をつけると「使わない」となりますよね。「使う」の「う」が「わ」に変化しています。
この変化が活用です。
ですから「使う」といった動詞は活用する品詞ということになります。
これに対してさっき出てきた「学校」は文の中でどのような語句とくっついても形は変化しないですよね。よって「学校」といった名詞は「活用しない」品詞となります。
助詞も名詞と同様で活用しません。
ちなみに助詞と同じ付属語で活用する単語は助動詞となります。

助詞の種類


前置きが長くなりましたが、いよいよ本題に入ります。
助詞には「格助詞」「接続助詞」「終助詞」「副助詞」の4種類があります。
以下それぞれ覚え方を見ていきます。

【格助詞】
格助詞は上につく言葉が主に体言(名詞、代名詞、数詞等です)で、上につく言葉と下の言葉の関係を示します。
上で「主に」と書いたように例外はありますが、格助詞は体言につくと押さえておけば、高校入試レベルでは、オッケーです。
上に体言がついていて「を・に・が・と・より・で・から・の・へ・や」であれば、それは格助詞です。
「を・に・が・と・より・で・から・の・へ・や」は語呂合わせのようにして覚えましょう。

【接続助詞】
接続助詞は上につく言葉が主に活用語(動詞、形容詞、形容動詞、助動詞)で、様々な関係で前後をつなぎます。
上で「主に」と書いたように例外はありますが、接続助詞は活用語につくと押さえておけば、高校入試レベルでは、オッケーです。
上に活用語がついていて「けれど(も)・と・ても・から・し・が・たり・て・ながら・ば・のに・ので」であれば、それは接続助詞です。
これも語呂合わせのようにして覚えましょう。

【終助詞】
終助詞は文の終わりなどについて、気持ちや態度を表します。
上で「など」と書きましたが、「これはね、本なのよ。」のように文節の切れ目に使われることがあります。
語呂合わせは「な・ぞ・か・ね・かしら・の・さ・よ」です。
これ以外にもありますが、文末についていれば終助詞と判断して良いです。

【副助詞】
一番判断が難しいのが副助詞です。
格助詞、接続助詞、終助詞かどうか判断して、それ以外が副助詞と押さえておけば良いでしょう。
副助詞は色々な語句について意味を付け加えます。
語呂合わせは「は・も・こそ・さえ・しか」「ばかり・だけ・ほど・くらい」「など・きり・なり・やら」「ずつ・でも・か・まで・とか」です。
ちょっと多いですが、きらきら星の歌にのせて覚えましょう。

さいごに

いかがでしたか?助詞の覚え方について、ご理解頂けたでしょうか。
最初にも言いましたが、定期テストや入試本番でよい点をとるには助詞を覚える必要があります。
皆さんが良い成績をおさめるため、この記事を少しでもお役立て頂けますと幸いです。

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こちらの記事の監修者

浅井保(あさい たもつ)

  • ・北海道大学文学部卒
  • ・家庭教師のアルファ 講師部長

2008年に『家庭教師のアルファ』のプロ家庭教師として活動開始し、数多くの生徒への学習指導を経験。
現在、株式会社アルファコーポレーション講師部部長。