助動詞の覚え方|国語/高校生

勉強方法

古文を読むにはどうやら「助動詞」が必要らしいです。なぜなら高校の授業でも参考書の解説でも、肝心な所で「推量の助動詞(む)があるから~~~」とはじまるからです。『はぁ、覚えるしかねーか…』
そこで、検索すると助動詞の覚え方が100個ぐらい出てきます。ただ、どれもなかなかの分量でして、輝くような青春時代の貴重な時間をわざわざ何時間もさいてやらなければならないのか…なんとか避けて通れないものか…センスとか雰囲気とかで代用できないか…やっぱり全部?…全部?……この表を?……と、要はめんどくさいんです。

目次

だいたい助動詞って…

他の動詞とかに付いて意味を添える働きがあります。

例えば「遊ぶ」という語を使うとき、
「遊ぶ」のか「遊ばない」のか「遊ばせる」のか「遊んだ」のか、そこら辺を調節するためにくっついてるのが助動詞。

古文なら「遊ぶ」→助動詞なし、ノーマル。
「遊ばず」→打消しの助動詞(ず)がついてる。
「遊ばす」→使役の助動詞(す)がついてる。
「遊びけり」→過去の助動詞(けり)がついてる。

ここら辺をうろ覚えのまま文を読んでも、だいたい3~4行目で話を見失います。だって、光源氏が手紙を「読んだ」のか「読まなかった」のか「読ませた」のか「読まれた」のか、『まぁどれかだろ…』って感じで進んでいけば、当然の結果として…

先生『どんなお話でしたか?』
生徒『えっと…光源氏が手紙をどうかして……歌よんで…なんか最後泣く…みたいな…エヘヘ』

ということになります。悪いとは言いませんが、テストや入試で得点するにはもう少し細かく読まなければなりません

何をどこまで覚えるか

28個の助動詞の、①接続②意味③活用 です。

①「接続」とは→助動詞は動詞等の下につきますが、「つく相手の活用形」が助動詞ごとに決まってます。

未然形につく→る、らる、す、さす、しむ、ず、じ、む、むず、まし、まほし
連用形につく→き、けり、つ、ぬ、たり、けむ、たし
終止形につく→べし、らむ、らし、めり、まじ、なり
その他→なり、たり、り、ごとし

例えば、「書か(未然)+ず」、「書き(連用)+たり」、「書く(終止)+べし」など、付属語である助動詞が、本体(ついてる相手)の活用を規定します。

逆に、「去らぬ」と「去りぬ」で、
「去ら(未然)+ぬ」→未然形につく(ぬ)は打消しの(ず)なので「去らない」と訳す。
「去り(連用)+ぬ」→連用形につく(ぬ)は完了の(ぬ)なので「去ってしまった」と訳す。

のように、前の動詞の活用形で、同じ「ぬ」に見えても違う助動詞であることを見抜けるということです。意味も大きく変わってきますね。

②「意味」とは→「ぬ」(完了・存続)、「べし」(推量・意志・可能・当然・命令・適当)など、その助動詞がどのような意味を添えるかを熟語で表したもので、これを覚えることで現代語訳ができるようになります。
1つの助動詞に2つ以上の意味がある時は、文脈や状況で訳し分けなければなりません。

③「活用」とは→ご存知のとおり、語形変化の事です。助動詞といえば真っ先に 「けら〇けりけるけれ〇」「せ〇きししか〇」のような呪文を思い浮かべる方も多いと思います。
なぜ活用するかというと、①の「接続」の所にあるように、次にくる語に合わせてやらなければならないからです。
また、活用形を覚えていなければ、文の中で見かけてもその助動詞であることに気づくことが出来ません。

どう覚えるか

さて、ここだけが気になっている方も多いと思いますが、丸暗記であの活用表を覚えるのはやはりつらい。読んだり、書いたり、歌ったり―― スッと頭に入れるには、やはり助動詞の役割やありがたみ(?)をしっかり感じた上で、『たくさん出会う』事が大切です。

実際の文の中から①見つけ出して→②判別→③訳す→④正しい訳と比べる

というプロセスを、常に暗記作業(読んだり書いたり…)と並行して続けることが不可欠です。

ここが大切、「活用表とにらめっこしながら暗記作業」と、「見つけ出して訳す」こと、片方ばかり集中してやっても身に付かないんです。並行してやること。

もう一つ、「続けること」。数学の解法や歴史の年号と違い、『覚えた』という実感はは乏しいかもしれません。文章の中にちりばめられた数十個の助動詞を正しく判別して訳すのは、なかなか難しいんです。
正しく訳せるものの割合を少しずつ増やしていくことで、『助動詞わかる』『読めるようになってきた』となります。

『んだよ、結局コツコツ継続じゃないのよ!』いやいや待って、古文も「語学」、どうしてもそういう側面があります。
ただ、「ちゃんと身に付いた分から、特に意識しなくても自然に使えるように」なるのも語学。さぁ「活用表」と「全文訳」を横に置いて始めましょう。

プラスアルファ

①単語をしっかり覚えること。
②主語、状況、登場人物のキャラをイメージすること。
③当時の生活や常識を覚えること。

これらを意識することで、助動詞の現代語訳(意味の選択)がより正確になります。

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こちらの記事の監修者

 浅井保(あさい たもつ)
・北海道大学文学部卒
・家庭教師のアルファ 講師部長
・山手中央高等学院 学院長

 
2008年に『家庭教師のアルファ』のプロ家庭教師として活動開始。
現在、株式会社アルファコーポレーション講師部部長、および同社の運営する通信制サポート校・山手中央高等学院の学院長を兼務しながら講師として指導にも従事。