品詞の見分け方!|全学年/国語

勉強方法

学生の皆様、「品詞」という言葉を意識したことはありますでしょうか。品詞とは、簡単に言えば単語の種類のことです。
単語と言えば英単語が真っ先に思い浮かぶでしょうが、日本語も同様に単語で区切ることができます。英語と違い単語同士が離れていない日本語ですが、意味がわかるぎりぎりまで細かく切ったとき、そのひとつひとつを単語と呼びます。
これらの単語はそれぞれ特徴や役割を持っており、その特徴や役割ごとにグループ分けしつけた名前を「品詞」と呼ぶわけですね。
上で挙げた英単語でも「動詞」や「名詞」という言葉を聞いたことがありますね。これが品詞の名前にあたり、日本語も同じように名前がついています。
この記事では、"できたを増やす"家庭教師のアルファが、品詞の見分け方を解説します。

目次

品詞の数と覚えるべきこと


さて、品詞が単語の種類のことであることはわかりましたが、ではどれくらいあるのでしょう?
答えは動詞、形容詞、形容動詞、名詞、副詞、連体詞、接続詞、感動詞、助動詞、助詞の10種類です。多いですね。とはいえ10個しかないので、名前だけなら覚えられないこともないかと思いませんか?
しかしこれは言葉の勉強、名前だけ覚えても見分け方を覚えないと、試験での点数には繋がりません。というよりは、見分け方を覚えることで自然と10個に分かれます。
品詞を覚えることとは、見分け方を覚えるということになりますね。
そして、品詞をグループ分けするときは品詞の名前以外も言葉が出てきます。品詞をややこしく感じるときは、この言葉をとらえきれていないときです。これらを理解することは、はっきり言って品詞の名前そのものを覚えるよりも優先度が高いです。とりあえず10個あることは置いておいて、ここを固めましょう。

自立語と付属語

まずは「自立語」と「付属語」です。言葉の響からもなんとなくイメージできる通り、自立語は自立している、つまりは一つだけで言葉の意味を表せる単語、付属語は付属される、自立語にくっつくことで言葉の意味を広げる単語です。これにより、文節に分けたときは自立語だけ、あるいは自立語+付属語形になるわけですね。
「桜がきれいな公園です。」なら、「桜/が/きれいな/公園/です。」と単語に分けられ、「さくら/きれいな/公園」の三つが自立語です。

活用する、しない

次に「活用」という言葉。言葉を活用するってどういうこと?と思うかもしれませんが、これはとっても簡単、形が変わるということです。活用する単語は自立語から動詞、形容詞、形容動詞と、付属語から助動詞の4つです。活用するのかどうか、チェックするのに簡単なのは「ない」、「ば」をつけてみることです。
例を挙げると、動詞「走る」につければ「走ら/ない」「走れ/ば」、形容詞「美しい」をつければ「美しく/ない」「美しけれ/ば」、形容動詞「静かだ」につければ「静かで/ない」「静かなら/ば」、助動詞「~た」につければ「~て/ない」といった具合ですね。
逆に活用しないものであれば、副詞「ときどき」なら「ときどき/で/ない」のように、もともとの単語の形は全く変化しないのです。
活用する単語にはそれぞれ変化の仕方「活用形」があり、品詞に加えて覚えていく必要がありますが、今回は品詞の見分けなので置いておきます。ほんの少し注意点を挙げておくと、「ない」をつけて調べるとき、「~じゃない」としないようにしましょう。この活用形から外れてしまうため、判別できなくなってしまいます。

体言、連体と用言、連用

グループ分けの言葉、最後は体言と用言です。これはあまり大きく取り上げられることが少ないですが、大切な要素です。
体言とは「は」や「が」といった助詞をつけることで主語になることができる単語のことです。品詞の中では、ものや人を表した名詞がこれにあたります。「海」や「富士山」、「時間」といったものですね。
用言とは活用する自立語、先ほど挙げた動詞、形容詞、形容動詞がこれにあてはまります。
これに加えて、連体と連用という言葉があります。これは連なる、つまり修飾語として体言と用言、どちらにくっつくかを表す言葉です。品詞のひとつ、連体詞なら、体言にくっつく単語という意味になるわけですね。

品詞分け

以上の言葉に加え、「~。」と終わりにくる形を考える、そして特殊な役割を考えることで、いよいよ品詞を一つ一つ分けていきます。
自立語
・動詞 →活用がある(用言)「~ウ段で終わる」
例「食べる」
・形容詞→活用がある(用言)「~イで終わる」
例「温かい」
・形容動詞→活用がある(用言)「~ダで終わる」
例「きれいだ」
・名詞→活用がない 主語になる(体言)
例「桜」
・副詞→活用がない 用言を修飾(連用)
 例「とても」
・連体詞→活用がない 体言を修飾(連体)
 例「大きな」
・接続詞→活用がない 文と文をつなげる接続語になる
例「しかし」
・感動詞→活用がない 意味が一つで完結した独立語になる
例「こんにちは」

付属語
・助動詞→活用がある  
例「~/ない」 「~/た」
・助詞→活用がない
例「~/は」 「~/と」
活用や連体、連用が品詞分けの大きな要素になっていることがわかりましたね。

注意すべきややこしい単語

最後に、注意すべき単語の挙げておきたいと思います。そう、ここまで覚えきれてもまだトラップがあるのですね。でも大丈夫、見えているトラップなど怖くはありません、みていきましょう!
まずは連体詞「大きな」「小さな」です。これがややこしく、修飾語「大きい」「小さい」と混ざるのですね。しかも「~な」という形は形容動詞でもある。なんじゃこりゃ、となりますが、これは形容詞なら「大きい/~」「小さい/~」になり「な」がつかない、形容動詞なら「大きで/ない」「大きで/ない」という変な形の活用になってしまう為、連体詞ということになります。
次に「代名詞」という分類。これは11個目の品詞ともいえます。主な特徴は名詞とは変わりませんが、「あなた」や「これ」、「あちら」といったように、本来の名前ではないとき、名詞ではなく代名詞となります。「こそあど言葉」がそうですね。
最後にまたしても連体詞、「この」「その」「あの」「どの」。さきほど代名詞で挙げたこそあど言葉ですが、「この/~」「あの/~」のように後ろに名詞がくる場合は連体詞になります。

まとめ

いかがでしたでしょうか、国語の品詞。用法や活用形など覚えることの多い文法ですが、まずはそれぞれの見分け方をしっかりマスターしていきましょう。普段のおしゃべりのなかで、「そういえばこの言葉、どういう品詞になるのかな?」と考えたりすればすぐですよ!

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こちらの記事の監修者

 浅井保(あさい たもつ)
・北海道大学文学部卒
・家庭教師のアルファ 講師部長
・山手中央高等学院 学院長

 
2008年に『家庭教師のアルファ』のプロ家庭教師として活動開始。
現在、株式会社アルファコーポレーション講師部部長、および同社の運営する通信制サポート校・山手中央高等学院の学院長を兼務しながら講師として指導にも従事。