年齢算の解き方②|小学生/算数

勉強方法

計算問題は得意でも,文章題になると思うように解きすすめられないことが多々あります。ここで紹介する「年齢算」も文章題では代表的なもので,中学受験でしばしば出題されます。「親子の年齢を比べる問題」「親の年齢と子供の年齢の倍数算」等が年齢算です。苦手を感じている受験生も多いのではないでしょうか。しかし,解き方(パターン)がある程度決まっているので,慣れることが理解への一番の近道です。小学校の授業では取り扱われないことも多いので,中学受験のテクニックとして身に付けることが必要です。

目次

年齢算とは

年齢算の解き方①はこちら

文字通り,年齢に関係した問題です。
パターンとしては,
①2人の年齢に関する問題で「父の年齢が子どもの年齢の〇倍になるのは何年後(または何年前)か。」といったもの。
②3人以上の年齢に関する問題「母の年齢が息子と娘の年齢の和の2倍になるのは何年後(または何円前)か。」といったもの。
の2つに分けれらます。
どちらのパターンの年齢算にしても,ポイントは「誰でも1年に1歳年をとる」「年齢の差は何年後(何年前)でも変わらない」ということです。
それぞれのパターンの年齢算について例題を通して解き方を紹介します。

2人の年齢に関係する問題

年齢算を解くには,図や数直線(線分図)を使うと数量の関係がイメージしやすくなります。

【例題1】今年、父の年齢は35歳で、子供の年齢は9歳です。父の年齢が子供の年齢の3倍になるのは何年後か求めなさい。

ステップ1 現在の年齢の関係を図で表してみます。

ステップ2 父の年齢が子どもの年齢の3倍になるのが〇年後として,年齢の関係を図で表します。
また,「父の年齢が子どもの年齢の3倍」の数量関係を図に書いて確認します。

ステップ3 ステップ2の図を見て,年齢の関係を計算していきましょう。
何年後でも父と子どもの年齢の差は26歳。
○年後の子どもの年齢を❶とすると,○年後の父の年齢は❶×3=➌となります。
2人の年齢の差,26歳は➌-❶=❷となります。
❷が26歳に相当することになるので,
❶は26÷❷=13歳 となることが分かります。
よって,父の年齢が子どもの年齢の3倍になるのは,子どもが13歳の時となります。
子どもは今年9歳なので,13-9=4 で,父の年齢が子どもの年齢の3倍になるのは,4年後となります。

(たしかめ)
4年後の父の年齢 35+4=39
4年後の子どもの年齢 9+4=13
39÷13=3 
4年後の子どもの年齢は父の年齢の3倍になっています。

答え 4年後

以上,2人の年齢に関係する問題の解き方でした。

3人以上の年齢に関係する問題

年齢算を解くには,図や数直線(線分図)を使うと数量の関係がイメージしやすくなります。と,ここまでは同じですが,
3人以上の年齢に関係する年齢算の問題の場合,2人の年齢に関係する問題に比べて,レベルが高くなります。ポイントが一つ増えます。それは,「和で表されている人物は一つにまとめてしまう」ことです。
さっそく,例題で説明していきましょう。

【例題2】現在、父の年齢は44歳で息子の年齢は10歳、娘の年齢は6歳です。父の年齢が息子と娘の年齢の和の2倍になるのは年々後か求めなさい

ステップ1 現在の年齢の関係を図で表してみます。
ここで,「和で表されている人物は一つにまとめてしまう」を思い出しましょう。この例題の場合は,“息子
と娘の年齢”を一つにまとめます。息子+娘=10+6=16

ステップ2 父の年齢が息子と娘の年齢の和の2倍になるのが〇年後として,年齢の関係を図で表します。
また,「父の年齢が息子と娘の年齢の和の2倍」の数量関係を図に書いて確認します。
ここで,息子と娘の年齢を合わせると,1年で2歳年を取ることに注意が必要です。

ステップ3 ステップ2の図を見て,年齢の関係を計算していきます。
(16+○+○)の2つ分が44+○になるので,
(16+○+○)+(16+○+○)=44+○
32+○+○+○+○=44+○  右と左の式から○を一つずつ引いて,
32+○+○+○=44    同様に32ずつ引くと,
○+○+○=12       ○が3つで12なので,
○=4

よって,父の年齢が息子と娘の年齢の和の2倍になるのは,4年後となります。

(たしかめ)
4年後の父の年齢 44+4=48
4年後の息子の年齢 10+4=14
4年後の娘の年齢 6+4=10
4年後の息子と娘の年齢の和 14+10=24
48÷24=2
4年後の父の年齢は4年後の息子と娘の年齢の和の2倍になっています。

答え 4年後

以上,3人以上の年齢に関係する問題の解き方でした。

まとめ

例題2つを通して「年齢算」について説明してきましたが,他にも様々なパターンの問題が出題されています。「年齢算」も他の計算問題や文章題と同様に多くの問題に繰り返し取り組み,解き方のコツや注意すべきポイントを意識する習慣を身に付けることが大切です。特に「倍数算」や「和差算」の知識が大きく関わってきますので,そちらの復習を先に行い,しっかり習得することが必要です。

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こちらの記事の監修者

 浅井保(あさい たもつ)
・北海道大学文学部卒
・家庭教師のアルファ 講師部長
・山手中央高等学院 学院長

 
2008年に『家庭教師のアルファ』のプロ家庭教師として活動開始。
現在、株式会社アルファコーポレーション講師部部長、および同社の運営する通信制サポート校・山手中央高等学院の学院長を兼務しながら講師として指導にも従事。