中学受験国語を苦手から得意に!|小学生/国語

勉強方法

今回は中学受験の国語について触れていきます。
皆さんは中学受験の国語についてどのような印象をお持ちでしょうか・・・・?
人それぞれだとは思いますが、およそ3段階に分かれると思います。おっと、急に生徒が3人集まりましたね・・。
それぞれのコメントを聞いてみましょう。

A君「正直、得点源っしょ!この前の模試でも8
割取れてるし、算数と理科に力入れなきゃ!」

B君「自分では苦手意識ないけど、点数が安定しないなぁ・・。40〜70点を行ったり来たりだ。」

C君「国語嫌い!本なんて読みたくない!ゲームしたい!」

・・多少語弊はありますが、まあこんな感じではないでしょうか?(笑)
この中で対策が必要なのはB君とC君ですね。A君は過去問を数こなせば恐らく悪い結果にはならないでしょう。そういう方はこの記事は別に読まなくても大丈夫ですね・・。もちろん、読んで頂いてもOKですよ!

導入はこの辺にして、それでは早速本題へ参りましょう!

目次

中学受験国語の問題とは?

そもそも、どういった問題が出題されるのか・・?
敵を知らずして作戦は立てようがありません。1つずつ説明していきます。

①説明文
社会問題についてや、人々の暮らし、文化などについて描かれた文章を読み解く問題。

②物語文
登場人物が複数おり、その中での出来事について描かれた文章を読み解く問題。

③俳句
俳句について読み解く問題。

④語句の知識
漢字の読み書き、慣用句、四字熟語、ことわざ等の意味を問う問題。

⑤文法知識
品詞の分類、助動詞、副助詞など意味の識別等の問題。

⑥文化史
古代〜近現代までの文化史の知識を問う問題。

学校によっては他にも出題されるジャンルがありますが、大体こんな感じです。
そしてこの中で優先したいのは④、①です。
安定した7〜8割を目指すのであれば、まずこの2つを徹底するのがオススメですね。
余裕が出てきたら文法、文化史、俳句等を対策で問題無いと思います。

各学校の出題傾向は過去問に記載されていますから、自分の志望校はしっかり確認しておきましょう。意外と出題率が偏っていたりします。(笑)

それでは、その2点を1つずつ見ていきましょう。

語句の知識の勉強法

語句の知識と平たく言っても、いくつかジャンルはあります。どんな物があるかと言うと・・。

⑴漢字の読み書き
⑵慣用句
⑶四字熟語
⑷ことわざ
⑸熟語の意味

・・こういった物は、「暗記するもの」と皆さん思うでしょう。
そして、暗記科目のやり方は人それぞれだと思います。
よく聞くのは・・・。

「何十回も書くしかない!」

「書くのなんで無駄だ!赤シートとか活用して工夫して覚えなきゃ!」

などありますが、結論はただ一つです。

○自身で計画を立て、その計画通りに覚えていける勉強法

これが必ず正解です。ハッキリしています。
どんなやり方でも、実際テストで正答を書けなければ良い勉強法とは言えません。テストとは残酷なもので、本人の勉強してきた過程を問う場ではないんですよね・・。

ただ、「やってはいけない勉強法」はいくつかあります。
それを理解する事が大事なんです。
個人的に思うものをご紹介致します。

暗記科目でやってはいけない勉強法

○ただ書く作業にならない
○1周だけで終わらない
○間違えたところをメモしない

影響力の高いのはこの3点でしょうか。

「何十回も書く」の勉強法で良い結果が出ない生徒の原因としては、その勉強が「ただ書く」と言う作業になってしまっている事があるかもしれません。

もちろん、書く事は人が物事を記憶しようとする際とても有効な方法です。
しかし、書いている内容を覚えよう、理解しようではなく、「この字をこの量だけ書こう」と言う思考がメインになってしまっていると良い結果には結つきにくいのです。

書く事では、書くと言う「動作」の記憶、書いた字を「見る」記憶が行われます。
整理せず、ぐちゃぐちゃに書いてしまっては脳にもぐちゃぐちゃに入ってしまいますから、テストの時に取り出しにくくなってしまいます。

自分の部屋の中で物があっちこっちに散乱していては、いざ使いたい時に「あれどこいったんだよぉぉ・・。」と言う感じですね。(笑)

勉強では、脳への入れ方、脳からの取り出し方が最も重要といっても過言ではありません。

その日に一回やって出来たといっても、次の日には出来なくなっているかもしれません。
せっかく時間をかけて問題を解いても、どこを間違えたか覚えていなければまた同じミスを繰り返してしまうでしょう・・。

長くなってしまいましたが、暗記勉強には上の3点が非常に大事なのです。
もちろん、他の教科にも応用できますからぜひ実践してみて下さいね。

説明文の勉強法

続きまして説明文ですね!
説明文の勉強法でよく聞くやり方は何でしょうか?
またまた色々な声が聞こえてきました・・。(都合が良いですけども)
さて、聞いてみましょうか。

ある人:「文章読めない?とりあえず本をいっぱい読め!」

他の人:「算数と一緒でとりあえずいっぱい問題こなしなよ!」

その辺の人:「文章問題はセンスだから、勉強なんかしなくていいや・・。」

国語嫌いな人:「何書いてあるか意味分かんねー。」

色々な人がいらっしゃいますね・・。
まあ、よく聞くのは「本を読め」でしょうか。

結論から言うと、本を読むのは大正解です。
大正解ですが、それだけでは対策として不十分という感じです。

なぜ本を読むといいのか?
本読む事による文章問題へのメリットは・・。

○語彙力が付く
○速読の訓練になる

この2点でしょう。
読解力は・・?と思った方。良い勘をしています!
実は読書だけでは読解力は付かないのです。
その点が先に述べた本を読むだけでは対策が不十分と言う事なのです。

では、読解力はどうしたら身につくのか?
これも答えはあります!

読解力をつけるためには語彙力を鍛えよう

これに尽きるでしょう。
つまり、語彙力無くして読解力は付かないのです。語彙力とはすなわち「言葉の意味をどれだけ知っているか」です。
読解力とは文章を読み解く力の事ですから、意味の分からない言葉が続く文章では、読むこ事はできませんよね・・?

本を読む事で多くの言葉に触れる事ができます。また、知らない言葉でも知っている言葉から類推し、「なんとなく読み」をする技術が身につきます。

国語辞典を手に取ってみましょう。
・・とんでもない数の言葉があることに気づきましたか?
これら1つ1つの意味を全て正確に覚える必要はありません。(もちろん出来るに越した事はありませんが、12歳ぐらいの子供には正直厳しいですよね。)

でも、何度も読んだ本は内容を理解し人に説明する事ができますよね?
それは、先に述べた「なんとなく読み」の技術が身についていると言う事なのです。

例えば、「悲しい」と「喜び」と言う言葉を知っていれば、「悲喜」と言う言葉の意味は想像できるのではないでしょうか?
正確には理解出来なくても、文章の流れを取り間違える事はないでしょう。既に知っている言葉から、知らない言葉の意味を想像する事を「なんとなく読み」と個人的に名付けています。

国語の文章問題は基本的に初見問題です。
知らない言葉が1つも無い文章に出会う確率はとても低いでしょう。(そのため、文章の最後に注釈がついているのですね!)

つまり、読解力を身に付けるには文章によく使われる重要語句をしっかり覚える事 = 基本的な語彙力を身につける事が大切なのです。
数はそこまで多くありません。しかし、それらを覚えるだけで読める文章はかなり広がります。

本を読みつつ、分からない言葉があれば辞書やGoogle先生(笑)で調べる習慣をつけましょう!
・・とても大事です。

語彙力を鍛える方法 〜まとめ〜

以下の事を徹底しましょう!
すぐには力は付きません。継続する事が大事です。

①説明文なら各段落ごと、物語文なら場面ごとの要約を書く
②問題文で意味を説明できない言葉はすぐ調べノートにメモする
③本をたくさん読む
④朝早起きしてZIP!を観る

・・・いかがでしょうか?

①の要約は初めなかなか上手くまとめられないと思います。その時は勉強を教えてくれる人に見せて添削してもらうか、そもそもの見本を書いてもらって写しましょう。
自己流も大事ですが、先人の知恵はどんどん活用すべし!です。

②と③は問題文にしろ、本にしろ言葉の意味を調べてメモする習慣が語彙力を鍛えるには何より大切です。
辞書と友達になって下さい。

④は嘘じゃありませんよ。(笑)
真面目な説明をすると、ニュース番組は語彙力を付けるにはもってこいなのです。
アナウンサーという職業は相手に物事の内容を伝えるプロです。説明が簡潔で分かりやすいんですよ。頭に入りやすい、つまり楽に多くの言葉が入るんですね。

もちろん、別にZIP!である必要はありません。ご家族で観てるものを一緒に観ましょう!
(NHKのドキュメンタリー番組とかも良いですね。)

勉強の休憩にはアナウンサーが出演している番組を見ましょう!

国語で7〜8割を安定して得点するには?

国語の対策という事でなんだか味の無い文章になってしまっていますね・・。申し訳ない。。

ここまで読んで下さってありがとうございます!あと少しですから、もう少々ご辛抱下さいね。(笑)

一般的に中学受験における各科目の合格点ラインは6割強〜7割弱と数字に出ています。
年度によってばらつきはありますが、基本的に当日試験で8割以上取れていればほぼ落ちる事は無いと言えます。

問題作成者もやっぱり100点は取らせたくないでしょう。(笑)
どの学校でも1〜2問はやはり物凄い面倒な問題があったりするものです。

何の話かと言うと、合格を目指すのなら7〜8割が安定して取れる事がどれだけ大切なのかという事です。
国語で4〜7割とばらつきがある方は対策が必要でしょう。

その際、焦って過去問をひたすらこなすのは止めてください。国語はそれでは力はなかなか付きません。

先に述べた語句の意味、語彙力をつける勉強を徹底して3ヶ月程こなしてみて下さい。
3ヶ月後いざ問題を解いた時、きっと違う感覚があると思います。
その感覚が出てきたら、普段の語句勉強に追加して演習問題を行うといいでしょう。

その際、演習問題は量を増やすのではなく、同じ問題を3周ほどするのが良いと思います。

やってはいけない事は、語彙力がついていない、付け方が分からない段階で演習問題に取り組む事です。

英語と一緒です。

英単語を覚えず英文は絶対に読めません。

この事を忘れず、長期的に計画を立て勉強を進めてみて下さいね。

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こちらの記事の監修者

 浅井保(あさい たもつ)
・北海道大学文学部卒
・家庭教師のアルファ 講師部長
・山手中央高等学院 学院長

 
2008年に『家庭教師のアルファ』のプロ家庭教師として活動開始。
現在、株式会社アルファコーポレーション講師部部長、および同社の運営する通信制サポート校・山手中央高等学院の学院長を兼務しながら講師として指導にも従事。