日本語と英語の違い|全学年/英語

勉強方法

【世界共通語】この言葉は、世界で最も多く使われている言語のことですね。英語を母国語とする人は、世界で4億人を超え(ちなみに中国語は8億8000万人)、英語を第2言語とする人は、4億3000万人以上にも昇り、世界中のほとんどの国で英語が使われています。

目次

日本語と英語の違い


【世界共通語】
この言葉は、世界で最も多く使われている言語のことですね。

英語を母国語とする人は、世界で4億人を超え(ちなみに中国語は8億8000万人)、英語を第2言語とする人は、4億3000万人以上にも昇り、世界中のほとんどの国で英語が使われています。
世界の人口は約77億人(2019年現在)で、
だいたい世界の1/4くらいは中国語を母国語とする人になります。
また、どんな主要言語(英語やフランス語、中国語など)でも最低2カ国以上で使われているものばかりで、日本のようにたった1カ国で母国語とされている言葉は極めて珍しいです。

英語を母国語とする国が圧倒的に多い

どの言語を母国語としているのかに注目をすると、ほとんどの国で英語が母国語として使われていることがわかります。

Number of countries in which this language is spoken
(この言語が話されている国の数)
1.English:110 countries
2.Arabic :60
3.French :51
4.Chinese:33
5.Spanish:31

21.Japanese:2

日本語は21位です。そんなことより、みなさん気になりません?笑
日本語を母国語として使用している国が日本以外にもう一つあるんです。
どこだか気になりませんか?

日本語が母国語の国とは!?

それは、「パラオ共和国のアンガウル州」というところです。
どこだそれと思いましたよね?
フィリピンの東に小さい島があるんですが、その島です。

ここです。
パラオ共和国のアンガウル州というところで日本語を公用語として定めているのだそうです。
パラオは第二次世界大戦前に日本の委任統治領だったことがあり、それが公用語採択の由来なのだとか。少し難しい話になってきましたね。
しかし Wikipedia によれば、アンガウル州には日本語を日常会話に用いる住民は存在しないらしいです。それでも何か嬉しい気分になりますね!

世界ではものすごく英語が使われている!

少し話が逸れましたが、とにかく世界ではものすごく英語が使われているということです。
近い将来、日本国内でもたくさんの英語が使われるようになりますし、インターネット上や仕事関係でも英語圏の人と深く関りを持つことは想像できます。
今想像する以上に英語を使用します。
そのためには、しっかりと英語を身に着けておかなければ将来間違いなく苦労します。
しっかりと学生のうちに英語を学習して大人になったときに苦労しないよう、準備しておきましょう!

まずは日本語を理解することが大切!

英語を勉強しないといけないということはわかってるけど、何からすればいいかわからない、そもそももうすでに英語わけわかんない、という人は少なくないと思います。

まずはみなさん。
『英語に慣れましょう!たくさん触れましょう!』

・・・といっても難しい人もいますよね。

その前に、
みなさんは母国語として当たり前に使えている『日本語』。
この日本語と英語とは根本的に何がどう違うのかをしっかりと抑えることから始めましょう。
“日本語と英語の違い”
これを学校で教えてもらった学生いますか?
もっと言えば、英語がわからなくなってしまった人は、
日本語と英語の【何が違う】から違うのか、がわかっていないからです。
日本語と英語の違いの原因ですね。

それを知ることで、同時に日本語の凄さも少し理解できると思いますよ!

その猫は、蓮(レン)君の頭を叩いた

いきなりですが、この文、どういう状況か想像できますよね?

こうですね。
文の通り、猫が蓮君(画像は猫ですが)の頭をポンと猫パンチしたのが想像できます。
では、この文を文節で区切ってみましょう。

『その猫は/ 蓮君の/ 頭を/ 叩いた。』

この文節ごとに入れ替えた分を作ってみます。

『蓮君の/ 頭を/ その猫は/ 叩いた。』
『叩いた/ その猫は/ 頭を/ 蓮君の。』

どうですか?
2つとも、言いたいことが一緒ですよね。思い浮かぶ光景が一緒です。

そこで、この元々の文を英語にすると、こうです。

『The cat hit Ren’s head.』

文節で区切ります。

『The cat/ hit / Ren’s/ head.』

これを先ほどと同様に文節ごとに入れ替えてみます。

『Ren’s/ head/ hit/ the cat.』
これを日本語に直すとこうなります。

頭突きです。
猫に頭突きをしてはいけません。

■日本語=文節ごとに入れ替えても意味は変わらない ■英語=意味が変わる。

これがまず日本語と英語の大きな違いです。
つまり英語圏は、文の順番を大事にしている文化だということです。
では、日本語はなぜ文節で入れ替えても意味が変わらないのでしょうか?
ここが日本語の凄いところです。
日本語には【助詞】という概念があるからです。素晴らしい機能です。
「が(は)」「を」「に」「の」「と」ですね。

『その猫「は」/ 蓮君「の」/ 頭「を」/ 叩いた。』

この言葉があるから入れ替えても意味が通じるのです。

日本語は言葉の順番を気にせず、言葉自体を大事にしている文化ですね。
日本語って凄いですね。

位置が変わっても、意味が変わらない言語、これが日本語。
順番が変わると、意味が変わる言語、これが英語。

英語は、その助詞がありません。
「が(は)」「を」「に」「の」「と」ですね。

『その猫「は」/ 蓮君「の」/ 頭「を」/ 叩いた。』

この言葉があるから入れ替えても意味が通じるのです。

日本語は言葉の順番を気にせず、言葉自体を大事にしている文化ですね。
日本語って凄いですね。

位置が変わっても、意味が変わらない言語、これが日本語。
順番が変わると、意味が変わる言語、これが英語。

英語は、その助詞がありません。

英語は、場所が助詞!?

では、英語はどのようにしてこの助詞の役割を果たしているのでしょうか?
それは、『場所』です。
場所が、助詞なんです。

日本語は、
単語がどんな役割なのか、単語のすぐ後ろに「~を」「~に」をつけて説明する“助詞文化”

英語は、どんな役割なのか、場所が教える言語。

前置詞という言葉聞いたことありますか?

I go to school by train.

の「to」「by」などです。
日本語でいう「~を」なのか「~に」なのか、わかるようにするために、今からいう単語は〇〇についてだよ~と知らせるサインなんです。これが前置詞の役割なんです。

I go to(どこに向かってなのかと言うとね~) school by(なにでなのかと言うとね~) train.
という具合。

『直前に喋る単語がどの役割なのか先に教えるヒントになっている』

ということです。
日本語はそれを単語の直後に話す、というのが大きな違いです。

英語は場所言語

英語は場所言語です。
あなたは、自分の母親にとっては娘や息子と呼ばれるけど、姪っ子にとっては、叔母(おば)や叔父(おじ)さんと呼ばれます。

誰の視点で見るかによって、
どの位置にいるかによって、呼ばれ方が異なりますよね。

「~を」という場所に居座るには、

Iはmeという服を着ないと座れない、ということ。
場所によって着る服が異なるんです。

知れば知るほど、突き進んでいけばいくほど
意外と規則通りで、単純な仕組みなんですよ、英語は。

おわりに

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こちらの記事の監修者

浅井保(あさい たもつ)

  • ・北海道大学文学部卒
  • ・家庭教師のアルファ 講師部長

2008年に『家庭教師のアルファ』のプロ家庭教師として活動開始し、数多くの生徒への学習指導を経験。
現在、株式会社アルファコーポレーション講師部部長。