政令指定都市の覚え方

勉強方法

政令指定都市って何?

政令指定都市とは、地方自治法第252条の19に基づいて、政令で指定する人口50万以上の市のことです。この「政令」とは内閣が制定する命令のことで、我が国においては法律の次に効力を持つものです。2019年8月現在、20市の政令指定都市が全国に存在し、日本の人口の約2割が居住しています。
 一般の市との主な違いは、権限・財源にあります。我が国の政令指定都市は道府県と同等の行財政能力などを有する事が求められています。例えば、一般の市の場合は道府県が行っているいくつかの事務(児童福祉や民生委員、生活保護など)を、政令指定都市の場合は自ら行うことができます。これにより、より迅速な行政サービスの提供が可能になります。 
 また、都市計画や区画整理事業についても一部権限が譲渡されているため、より市民の生活の実情に合わせたまちづくりを進めることができます。
さらには、小・中学校の教職員の任免を市が行えるようにもなります。これにより、市の教育委員会で長期的視野に立った教師のスキルアップや研修計画の実施が可能になり、地域との密接な関係性の構築ができるようになります。
 上記のような多様なメリットがあるため、政令指定都市への認定を目指す市は多く存在しました。最近では、2012年に熊本市が中核市から政令指定都市に移行しました。

政令指定都市の覚え方!~指定年別編~

さて、政令指定都市を覚えるにあたり、まずは該当する全ての都市を知っておく必要がありますね。北から札幌市、仙台市、新潟市、さいたま市、千葉市、川崎市、横浜市、相模原市、静岡市、浜松市、名古屋市、京都市、大阪市、堺市、神戸市、岡山市、広島市、北九州市、福岡市、熊本市の20市となります。
 このような多くの連続する言葉を覚えるのには、全てを一気に覚えるのではなく、何かと関連付けて覚えようとすると記憶に残りやすいです。例えば、一つの歴史として覚えてしまう方法です。ここでは、指定年別に4つに分けて覚えてみましょう。

(1)1956年に、最初の政令指定都市に指定されたのが横浜市、京都市、大阪市、名古屋市、神戸市の5つです。「最初の5市」といった覚え方をすると良いかもしれません。

(2)1963年~1972年にかけて、政令指定都市に指定されたのが福岡市(‘63年)、札幌市(‘72年)、川崎市(‘72年)、福岡市(‘72年)です。時代的にちょうど高度経済成長期でしたので、そのまま「高度経済成長期の4市」といったところでしょうか。

(3)1980年~1992年には、広島市(‘80年)、仙台市(‘89年)、千葉市(‘92年)の3市が指定されました。ネーミングを行うとすれば、賛否両論ありそうですが「世紀末の3市」といったところでしょうか。

(4)2000年以降は、さいたま市(‘03年)、静岡市(‘05年)、堺市(‘06年)、新潟市(‘07年)、浜松市(‘07年)、岡山市(‘09年)、相模原市(‘10年)、熊本市(‘12年)の8市が指定されています。こちらは「21世紀の8市」というネーミングは如何でしょうか。

2000年代に多い理由は、2001年から政府が「21世紀は住民に身近な総合的な行政主体である市町村の行財政基盤を強化することが不可欠」とし、市町村の合併支援を積極的に行い、その結果ひとつの市の人口が増加したことが要因の一つに挙げられます。

政令指定都市の覚え方!~人口別編~

次にご紹介するのは、人口別に覚える方法です。各市の人口を知っておくことは、学校の試験をはじめ、今後いろいろな場面で役立つでしょう。以下は、人口別のまとめ方の一例となります。

(1)200万人以上➡横浜市(374万)、大阪市(272万)、名古屋市(232万)
(2)150万人以上➡札幌市(196万)、福岡市(157万)、神戸市(152万)、川崎市(151万)
(3)100万人以上➡京都市(146万)、さいたま市(129万)、広島市(119万)、仙台市(108万)
(4)80万人以上➡千葉市(97万)、北九州市(94万)、堺市(83万)、新潟市(80万)
(5)80万人以下➡浜松市(79万人)、熊本市(73万)、相模原市(72万)、岡山市(72万)、静岡市(69万)
※2019年8月現在

 先述した指定年別のまとめと、今回の人口別のまとめを見てみると、80万人以下の都市は全て2000年以降に指定された都市ですね。このように、歴史と人口を組み合わせて覚えるのも一つの手段です。

まとめ

如何でしたか?政令指定都市は有名な語呂合わせなどがなく、覚えにくいと感じる方も多いかもしれません。ですので、テスト対策などをされる方は全てを覚えるのではなく、人口の多い都市や最近指定された都市など、条件を絞って覚えるのも一つの手段でしょう。

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