目次
効率のいい勉強とは？
効率のいい勉強とは、限られた時間の中で最大限の結果を出せる勉強のことです。ダラダラと時間をかけるのではなく、集中して短時間に効率のいい勉強をすることで、大きな結果が出せます。効率のいい勉強をするためには、やる気を持続させる必要があり、決して楽なこととはいえません。
効率のいい勉強ができない理由
効率のいい勉強ができないのは、どこかに無駄な時間を使っているからだといえます。ここでは、効率のいい勉強ができない理由を解説します。
♦ノートなどをまとめることに時間をかけ過ぎる
ノートを清書したり単語帳づくりをしたりすることに時間をかけすぎるのは、勉強の効率を下げる要因の1つといえます。作業が終わった際に達成感は得られますが、内容はそれほど覚えられず、時間をかけた割に成果が出ない可能性があります。
♦教科書・参考書をマーカーで色分けし過ぎる
教科書や参考書、ノートなど、重要だと思う部分にマーカーで色付けする人は多いです。教科書・参考書が多色で色づけられた結果、何が本当に重要なのかわからなくなります。
♦新しい参考書・問題集を買い過ぎる
勉強を始めようと思った際には、新たな挑戦を開始する意味も込めて、新しい参考書・問題集を買いたくなるものです。参考書・問題集は、どれだけたくさんの数を読み終えたり解きおえたりすることではなく、1種類の参考書・問題集にどれだけ専念できたかが重要となります。
♦計画を立てずに何となく勉強を始める
勉強の計画を立てずに、何となく勉強をしていると、1つの科目にのみ時間をかけ過ぎたり、1番やるべき事ができなかったりします。限られた時間の中で効率的に勉強するためには、しっかり計画を立てておくことをおすすめします。
♦学習後すぐに復習していない
学校や塾などで学習した後、すぐに復習していないと、十分に理解できず忘れてしまう可能性が高くなります。学習直後の復習は非常に重要です。その日のうちにしっかりと理解した上で、何度も再確認を行いながら、知識として定着させます。
♦ながら勉強をしている
テレビを見ながら、ラジオや音楽を聴きながら、家族や友達と話をしながらなどの「ながら勉強」をしていては、集中して勉強できません。効率のいい勉強を進めるためには、集中できる環境を整える必要があります。
効率のいい勉強の仕方7選
効率のいい勉強の仕方を解説します。受験勉強をする際の参考にしてください。
♦自分に合った計画を立てる
限られた時間の中で成果を出すために、自分に合った計画を立てる必要があります。毎日勉強する時間を確保するのはもちろん、休憩や娯楽も含めた計画にするのがポイントです。ただし、途中で挫折しないよう、無理のない計画にしましょう。
♦基本的には教科書を完璧に覚える
基本的には、教科書の内容を完璧に覚えれば十分です。数学・英語は、問題集を解く事が中心になりますが、他の教科は、教科書を完璧にマスターすることを目指しましょう。教科書の内容を十分に理解し記憶できていれば、ほとんどの問題に解答できます。
♦1冊の参考書・問題集で勉強する
1冊の参考書を完璧にマスターすればよく、何冊も用意する必要ありません、何度も繰り返し読みましょう。問題集も、まず1冊を完璧に解けてから、次の問題集に移りましょう。多くの問題を解けばいいわけではなく、間違った問題は繰り返し解き、問題の傾向と解答方法を完璧にマスターすることが重要です。
♦長時間勉強を続けない
何時間も続けて集中力を持続させるのは難しいため、適宜休憩を入れ長時間勉強を続け過ぎないようにしましょう。集中力が途切れたときや、やる気が出ないときは無理に勉強を続けず、リフレッシュすることも大切です。
♦復習を第一優先で行う
勉強したことをしっかり身につけるためには、復習を第一に優先させましょう。学習したその日のうちに復習をしておかないと、重要なポイントを忘れてしまうことがあります。授業でわかったと思っていたことが本当に身についているのか確認したり、疑問点を見出したりするためにも、復習は大切です。
♦声に出して読んで覚える
暗記が重要な教科などは、黙読ではなかなか覚えられないことが多いです。なかなか暗記できないときは、声に出して読んでみましょう。声に出して読むと、簡単に記憶できることも多いです。
♦解けない問題は解法を見て暗記する
長時間考えても解けない問題は、解法を見て、理解し、暗記してしまいましょう。解ける可能性のない問題に時間をかけることは無駄であり、自分の知らない解答法を得る方が重要です。
効率のいい勉強をするためのコツ
効率のいい勉強をするためのコツを解説します。
♦自分に合った勉強の仕方を見つける
効率のいい勉強をするためには、自分に合った方法をみつけることが大切です。人の意見を参考にし、自分独自の勉強の仕方を見つけましょう。
♦睡眠を十分にとる
十分な睡眠をとった後で、勉強を始めようというやる気を高め集中することで、効率のいい勉強ができます。眠くなった時は、我慢せず、睡眠を確保しましょう。15分ほどの仮眠を取ることで、頭がすっきりすると言われています。（※1）
♦脳を活性化できるおやつを食べる
高い集中力や思考力を維持するために、脳を活性化できるおやつを休憩時間等に食べましょう。チョコレートやくだものなどに含まれる糖分は脳の栄養になり、集中力を維持し記憶力を高める効果があると言われています。
♦休憩時間にはストレッチをする
休憩時間にはストレッチをしましょう。ストレッチをすると、血行が良くなり、思考力や記憶力が上がり、気分転換にもなります。首や肩甲骨をまわす・伸びをする・肩を上下に動かす・腰を左右にねじるなど、簡単なストレッチをするだけでも十分な効果があります。
【科目別】効率のいい勉強方法
効率のいい勉強するためには、科目別の対策も重要です。英語・数学・国語・理科・社会の勉強方法を解説します。
♦英語の勉強方法
英語の勉強方法としては、基本的には、単語・熟語・基本的な文法を覚えることから始めましょう。さらに基本的なフレーズを覚えられれば、長文を読む練習を行いましょう。受験英語の問題にはいくつかのパターンがあります。語彙力を増やしながら、問題集に取り組めば、解法のテクニックが身につきます。
♦数学の勉強方法
数学の勉強方法としては、基本的な問題を解答することから始め、理解できれば応用問題・自分の目指す学校の過去問などにチャレンジすればよいです。基本問題の解答方法の解説のある問題集を選び、基本問題がスムーズに解けるまで何度も解き直しをしましょう。長考しても解けない場合は、速やかに解答方法を見て、解き方を覚えることが大事です。
♦国語の勉強方法
国語の勉強方法としては、漢字力をつけつつ、長文を読解する力をつけていきましょう。受験国語にはいくつかの出題パターンがあります。問題を解きながら、解答のテクニックを身につけていきましょう。普段から読書を心がけ、日本語の文章に慣れることも大事です。新聞の社説欄などを毎日要約すれば、読解力と文章力の両方が向上します。
♦理科の勉強方法
理科の勉強方法としては、暗記すべき分野と計算方法を身につける分野に分けた対策を練りましょう。暗記すべき分野については、教科書を何度も読み返し、記載された事項を暗記しましょう。計算問題については、基本的な計算方法の解説付きの問題集を用意し、解法のテクニックを身につけた上で、応報問題・過去問題集などにチャレンジしましょう。
♦社会の勉強方法
社会の勉強方法としては、暗記が中心になります。中学社会では、地理・歴史・公民のすべてが暗記中心の科目です。暗記する内容を教科書だけでも十分です。何度も読み直し、理解することで、しっかりと覚えましょう。
効率をよくするためには、自己分析や目標設定を
効率のいい勉強の仕方を行うことで、最大限の結果を出せるようにがんばりましょう。自分に合った効率のいい勉強の仕方を導き出すために、自分の勉強方法の無駄を知り、受験の日などの目的を設定し、スケジュールを立てることが重要です。
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※1参考：昼休みに仮眠のすすめ 短時間で頭すっきり｜ヘルスUP｜NIKKEI STYLE
こちらの記事の監修者
浅井保(あさい たもつ)
- ・北海道大学文学部卒
- ・家庭教師のアルファ 講師部長
2008年に『家庭教師のアルファ』のプロ家庭教師として活動開始し、数多くの生徒への学習指導を経験。
現在、株式会社アルファコーポレーション講師部部長。
