過去問の解き方|全学年

勉強方法

相手のことを知らないと、仕事も、テストも対応のしようがありません。仕事でしたら、お客様の性格・趣味などをお聞きし、どのような方かを知るところからお話から入ります。テストも同じです。テストの内容・難易度・量などを知らないで、テストを受けるということは考えられません。そこで、ここでは過去問の解き方をご紹介します。

目次

何年分の過去問を解けばいいのか

最低5年分の過去問を解きましょう。理由はこのぐらいの量の過去問を解いて初めて、その学校の出題傾向を把握でき、また、問題に慣れ制限時間内に解くことが出来るようになるからです。2・3年分では、出題のパターン・量に慣れず制限時間内に効率よく解くことが出来ません。上記のようなテストの情報を「身体・頭に染み込ませる。」のです。入試本番では、だれでも緊張します。普段の力の80%出せればいいほうです。最低過去問を5年分は解いて、可能な限り普段の力を発揮できるようにしましょう。

どんな過去問集を選べばよいか

解説が詳しい過去問題集が良いです。学校が無料で受験生に配布するような過去問集は解説がほぼ載っていません。これでは解けなかった過去問を理解し2回3回解いて、「身体・頭に染み込ませる」ことが出来ません。解説がない、または解説があまり載っていない過去問集は、厚さが薄いのでやる気にはなるのですが、入試で合格点をとるアイテムとしては宜しくありません。多少出費してでも、解説が詳しい過去問集を手に入れるべきです。

過去問集を解き始める時期

中学受験生・高校受験生・現役大学受験生に関しては、それぞれ小6・中3・高校3年の9月から過去問集を解き始めることをお勧めします。まず各学年の4月ぐらいですと、過去問の問題でまだ習っていない所が多すぎるからです。もし、4月に過去問を解いて合格点に遠く及ばない点数を取ってしまうと、やる気を失ってしまう危険性があります。9月ですと、夏休みの間に受験範囲の分野・問題の復習・予習が完了した状態で、過去問に取り組めます。

過去問の目標点数を設定する

入試で満点をとる必要はありません。合格する最低点を取ればよいのです。そのためには、合格最低点を知る必要があります。市販の過去問集には、合格最低点がのっているものもあります。また、家庭教師や塾を利用していれば、そこの教師に聞いてもいいでしょう。サイトで調べても載っています。過去問を解き終わったら、点数はノートやパソコンなどに記録します。2年3年分と過去問の点数が蓄積されていくと、自分がどの教科・単元が弱いかが把握できます。そこを別の教科別問題集で弱い単元を克服します。そして、4年分・5年分と解いていきます。合格最低点に達するためには、例えば、過去問の数学の大問1の①〜⑧は、必ず取らなければいけないなどという本番入試に向けた「戦略」というものが自然と生まれてきます。
合格最低点を過去問を解くことによって知り、それを超えられるようにしましょう。

過去問ノートの作成

ここでは、より具体的に効果的に過去問を利用すればよいかについて、解説します。
どのように作るかというと、まず、A4のノートの左に過去問に載っている解答用紙をコピーしたものを貼ります。そして、過去問を解きます。その後採点をします。間違えたところには正解を過去問の解答用紙に書き込みます。
また、過去問の解答用紙の右側には、過去問の解説や自分で調べた関連事項を書き込みます。
例 社会
大問2 ⑴
正解 応仁の乱 

1467年 室町幕府 8代将軍 足利義政(この人物の関連事項 銀閣・書院造・東山文化)の後継者候補である彼の弟の足利義視と彼の子である足利義尚の争い。この両者にはそれぞれ、細川勝元・山名宗全(豊島岡女子中で、過去出題されていた人物)がつき、約10年続いた戦乱影響 長らく戦乱が続き、室町幕府の全国への影響力低下→秩序の乱れ→力あるものが身分関係なくのし上がる(下剋上)→戦国大名の出現・戦国時代へ

といったことを書き込む。

右ページが完成したら、家庭教師・塾を利用している方は、その過去問ノートを提出する。

そして数日後、家庭教師や塾の教師が、ノートの右側に更なる不正解の過去問の解説の書き込みをしたものを受け取る→それを理解・暗記して違う年度の過去問を解く。
以上を繰り返します。
そして、各科目の点数をノートを開いた1ページ目の左側に別紙(エクセルで作った表など)を貼って記録する。
これが、過去問を最大限利用した利用法です。
このぐらいして、初めて「過去問を解いた・利用した」ということになります。
ただ、過去問を解いて○付けをして当たったら喜び、外れたら落ち込むということは何の意味も効果もありません。是非この利用法をお勧めします。

まとめ

いかがでしたか? 過去問を解いて、ただ出来たから喜ぶ。出来なければ落ち込む。これでは、実力が付きません。過去問は「合格をする力をつけるアイテム」です。ゲームでもそうですが、アイテムというのは使う人の使い方によってかなりゲームをクリアするスピードや、上達に影響すると思います。
その「入試をクリアするアイテム」としての過去問を、上手に・効果的に・前向きに利用されることを切に願います。

こちらの記事を読まれたお子さまへ
もしも勉強のことでお困りなら、親御さんに『アルファ』を紹介してみよう!


「勉強のやり方が分からない!」
「何から始めれば良いの??」
「前回のテストの点数、ちょっとやばかったな…」

そんなことでお困りではありませんか?
『家庭教師のアルファ』なら、あなたにピッタリの家庭教師がマンツーマンで勉強を教えてくれるので、
どんなに今の学力や成績に自信がなくても、着実に力を付けていくことがでいます!

もしも今、ちょっとでも家庭教師に興味があれば、ぜひ親御さんへ『家庭教師のアルファ』を紹介してみてください!
下のボタンから、アルファの紹介ページをLINEで共有できます!



こちらの記事をお読みいただいた保護者さまへ

さて、この記事をお読み頂いた方の中には
「子どもの学校の成績があがらない」
「保護者として、どんな対策をしてあげれば良いのかわからない」
「このままだと進学・受験も不安」
といった、お子さまの勉強に関するお悩みを持たれている方も多いのではないでしょうか。
何も対策を講じないままでいると、勉強に対する苦手意識は日が経つほどに広く、深いものになっていきます。

そのようなお悩みを解決するのが、私たち『家庭教師のアルファ』です。プロ家庭教師による完全オーダーメイド授業を展開するアルファは、これまで15年以上にわたり、全国のお子さまの学習をサポートしてきました。

また、「ご家庭の頼れる教育パートナー」を目指す私たちは、お子さまだけでなく、保護者さまとも充実したコミュニケーションを図ります。お子さまの将来について、共に考え、共に支え、共に理想を実現するのが私たちの仕事です。
今、お子さまの勉強についてお悩みの方は、是非一度、アルファの授業を体験してみてください。下のボタンから、無料体験のお申込みが可能です。

無料体験無料体験
資料請求資料請求

こちらの記事の監修者

 浅井保(あさい たもつ)
・北海道大学文学部卒
・家庭教師のアルファ 講師部長
・山手中央高等学院 学院長

 
2008年に『家庭教師のアルファ』のプロ家庭教師として活動開始。
現在、株式会社アルファコーポレーション講師部部長、および同社の運営する通信制サポート校・山手中央高等学院の学院長を兼務しながら講師として指導にも従事。