通信制高校と他の学校の違い

今、通信制高校は、学校数・生徒数ともに増加傾向にあります。通信制特有のメリットが注目され、様々な事情を抱える生徒や保護者から、進学先や転入・編入先候補として関心を集めているのです。
しかし、「通信制高校って、他とどう違うの?」と疑問に思われる方も少なくありません。そこで本記事では、通信制高校と他の学校の違いについてご説明します。

通信制高校と他との比較

高等学校には、「全日制」「定時制」「通信制」の3つがあります。それぞれの主な違いは以下のようになります。

こうしてみると、通信制高校には他の学校と異なる点が複数あることが分かります。
特に生徒さんの日々の生活に関係するのは、「通学スタイル」「場所・時間」「学習制度」、そして「学歴」でしょう。

■通学スタイルについて
全日制、定時制がほぼ毎日通学しなければいけないのに対し、通信制は通学日数を自分で選ぶ形が多いです。
「毎日の通学にストレスを感じる」という方であっても、通信制であれば安心して高校生活を送ることができます。

■場所・時間について
全日制、定時制が決められた時間・校舎で授業が行われるのに対し、通信制は自ら学習時間・場所を選ぶことができます。
毎日同じ場所で、決められた時間に授業を受けることに違和感や抵抗感を感じる生徒さんにとっては、このスタイルは魅力的かと思います。
ただし、これは自身で学習を管理する能力が求められるということでもあります。

■学習制度について
前提として、高校を卒業するためには「単位」というものを修得する必要があります。
単位とは、授業を受けた時間を指します。3年以上高校に在籍し、定められた単位を取得することで、卒業資格が与えられるのです。
これは全日制・定時制・通信制とも同じ、共通のルールです。

ただし、全日制や定時制の場合は「学年制」が採用されており、1学年で取得しなければならない単位数が決められています。もし決められた数の単位を修得できなければ留年となり、次の学年に進級できません。

一方、通信制高校は「単位制」です。単位制の場合、1学年で修得しなければならない単位の数は決まっていません。したがって留年はなく、3年間で決められた単位数を修得すれば卒業することができます。ただし、3年間で定められた単位数を修得できなかった場合は、当然ですが卒業できません。

■学歴について
注視すべき点がもう一つあります。
それは全日制・定時制・通信制ともに、卒業することによって得られる肩書き(学歴)は、すべて同じ「高校卒業」であるということです。
学校の種類の違いによって、学歴に何かしらの差が生じるわけではないのです。

また下記リンク先の記事では、「通信制高校のメリットとデメリット」について詳細に解説しています。ぜひそちらもご覧ください。
通信制高校のメリット・デメリットについてはこちら!

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