徳川家康の失敗エピソードとは

勉強コラム

こちらの記事では、「三方ヶ原の戦い」や「関ケ原の戦い」を中心に、徳川家康の有名な大きな失敗や、その失敗をどう活かしたのかについてまとめています。

目次

三方ヶ原の戦いでの失敗

徳川家康とは、どんな人物だったのか?
いまでも、家康を、太りすぎて乗馬もままならない風貌から、「タヌキおやじ」といった陰謀を張り巡らす人物と思い込んでいる方も多いでしょう。
あるいは、きわめて用心深い、忍耐強い武将と言われてもいます。また、ビジネスの世界では、家康のの経営手腕を褒めたたえてもいます。

ところが、家康は、若いころ、大きな失敗をしているのです。それが、「三方ヶ原の戦い」です。
元亀三年(1572)、都の足利義昭が、それまで助けてきた織田信長を切り捨て、武田信玄と手を組み、信玄に出兵を要請したのです。信玄は、天下取りのチャンスと思い、数万の大軍を率いて、家康の領国である遠江国に侵入してきたのです。

家康の重臣たちは、浜松城籠城を進言しました。信玄軍の多くは農民のため、来年の田植えまでには本国へ帰さないといけないため、家康と戦っている暇はないと読んだからです。

そして読み通りになり、信玄軍は、浜松城を素通りし、都に進軍しました。
重臣たちがほっとしていると、家康が「わが城下を通過する敵に。一矢も報いることなく見送ったとあれば、武門の名折れぞ。」とさけんだのです。
家康は、重臣たちの反対を押し切って、出陣したのです。まさか攻めてくるとは思わないだろうし、信玄の背後から攻めるのだから勝てるだろうという甘い読みがあったからです。

ところが、信玄もそれを読んでいたのです。家康が籠城したのでは、城攻めに時間がかかるばかりか、容易に落とせぬと考え、三方ヶ原に家康をおびき出す作戦だったのです。
信玄は作戦通り、家康をコテンパンにやっつけてしまいます。大将の家康でさえ、もう少しで首を取られるところまで追いつめられて、必死の思いで浜松城に逃げ帰ってきました。

みじめな自分姿を絵に描かせ、反省する


三方ヶ原の戦いから戻ると、鎧だけ脱いで、すぐに絵師を読んで、絵を描かせます。
何故そんなことをしたのかと言えば、反省のためでした。

家康は、自分の失敗が死ぬほど許せなかったのです。家康ほど、自分の失敗を恥じる武将はいないはずです。その絵は「しかみの像」として今も残っています。
椅子に腰かけた家康が、足を組み、何とも言えない苦渋の表情で前を見つめている絵がそれです。
一説には、口惜しさでそうした表情になったとも言われています。

そして、家康は生涯、その絵を座右から離すことはなかったと聞いています。自分の勇姿ではなく、みじめな姿を描かせ、後世に伝えた戦国武将は、家康以外にいません。

関ケ原で学びを活かす


家康は、この学習をしっかり覚えていて、信玄にやられたのと同じ手を、関ヶ原の戦いで使っているのです。大垣城に籠城している石田三成に対して、城攻めの苦手な家康は、城外へおびき出すため、大垣城を素通りして三成の佐和山城を落とす、とニセの情報を流し、見事に西軍を関が原に誘い出すことに成功しているのです。

関が原では、小早川隊が裏切りを約束していながら、なかなか兵を動かさないため、業を煮やした家康が、意を決して、小早川に対し、「問い鉄砲」を放たせます。
一つ間違えば、小早川は、こちらに向かって殺到してくるかもしれなかったのにです。それを承知で家康は命令をだしたのです。

しかし、これは見事に成功し、小早川は動転して、重臣に耳を傾けることもなく、全軍に総攻撃を指令するのです。その結果、家康の勝利が確定しました。家康は、これを機に、全軍に進撃を命じ、いっきに攻め滅ぼすのです。

この天下取りを、棚からぼたもちのように言う人もいます。家康も、「天下が転がり込んできた。」と言っていますが、現実はそれほどたやすいものではなかったそうです。
その後、三成の佐和山城を陥落させ、総大将の毛利輝元を大阪城から退去させ、この合戦は終わりを告げるのです。

おわりに

いかがでしたか?
家康のこのようなエピソードを聞くと、自らの過ちをしっかりと反省することの大切さがわかると思います。
失敗をしたとき、そこから何かを学び取ることが出来れば、その失敗は決して無駄にはなりません。
家康のように、失敗から得た学びを活かす機会が、人生には必ず訪れるからです。

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こちらの記事の監修者

 浅井保(あさい たもつ)
・北海道大学文学部卒
・家庭教師のアルファ 講師部長
・山手中央高等学院 学院長

 
2008年に『家庭教師のアルファ』のプロ家庭教師として活動開始。
現在、株式会社アルファコーポレーション講師部部長、および同社の運営する通信制サポート校・山手中央高等学院の学院長を兼務しながら講師として指導にも従事。