歴代徳川将軍の死因とは?家康は天ぷらが原因?

勉強コラム

徳川家康の死因は、戦で亡くなったわけではなく、どうやら病で亡くなったようです。
病名は諸説あるようですが、天ぷらを食べて亡くなったという説が有力視されています。
この記事では、主に徳川家康および歴代徳川将軍の死因についてまとめています。

目次

家康は食欲旺盛だった


戦乱の時代において、武将は勝って生き残るために、強靭な体と精神力を身に付けるために食生活を重要なものと捉えていました。
家康も例外ではなく、食生活にこだわっていて幼少の時から麦飯を主食にして育ち、生涯、その習慣を変えることはありませんでした。
さらに食欲も旺盛だったようで、それは家康の肖像画からも伺い知ることができます。

ところで、日本の天ぷらの起源ですが、安土桃山時代に伝わってきた南蛮料理が変化したものだったようで、使っていた油は食用ではなく灯明用でした。
その後、ゴマ油、かやあぶら等が使われだし、江戸では天ぷらの材料として江戸前の魚介を使ったものだけを特に天ぷらと呼び、野菜揚げとは区別していました。
当時の天ぷらは高級料理でしたが、家康は高齢になっても天ぷらを好んで食べていました。

現代でも長生きをする人は何歳になっても食欲が衰えませんが、家康の長寿の秘訣もよく食べることだったのかもしれません。
そのため、江戸時代の平均寿命は50歳と言われているなか、家康は75歳という高齢で亡くなっています。
しかし、皮肉なことにその食欲が災いし、高齢になってからは腹痛を度々起こして療養することがあったようです。

当時の天ぷらは老体にはきつかった?


家康の趣味は鷹狩りで、運動不足を解消するためによく鷹狩りに出かけていました。
晩年になってからも鷹狩りの趣味は変わらず、特に田中城(現・藤枝市)へは頻繁に通っていたようです。
そんなある日、田中城に出かけたときに家康に天ぷらが献上されました。
その時、家康が食べた天ぷらは、部下に命じて、大鯛2枚、甘鯛3枚を揚げさせた鯛の天ぷらだったとされていますが、現在の天ぷらとはかなり異なっていたようです。

衣をつけた天ぷらの調理法は、家康が亡くなってから考案されたので、その当時の天ぷらは素揚げに近い料理だったと考えられます。
また、当時は油も貴重だったので、家康はめったに食べられない鯛の天ぷらを喜んでお腹いっぱいになるまで食べてしまいました。
脂っこい天ぷらは、70代の老体にはきつかったようで腹痛を起こし、しばらく療養生活を送ることになりなした。
しかし、その甲斐もなくそのまま亡くなってしまい、これが切欠となって、家康の死因は天ぷらによる消化不良だと言われるようになりました。

家康の本当の死因は「天ぷらの食べ過ぎ」ではない

ところが、家康が亡くなったのは、田中城で天ぷらを食べてから3カ月も後のことでした。そのため、天ぷらによる消化不良が死因であることは考えにくいとされるようになりました。

では、直接的な死因は何だったのでしょうか、江戸幕府が編さんした歴史書である『徳川実記』の中に、死亡前の家康の健康状態が、次のように詳しく解説されています。
「家康の病状は、どんどん痩せていき、吐血、黒色便がみられ、お腹に手で触って確認できる程の大きいしこりがあった」というものでした。

このように、現代の胃がんによく見られる症状と一致するものがありました。
そのため、天ぷらを大量に食べ過ぎたことがきっかけで、胃がんの症状をさらに悪化させ死に至ったと考えられるようになりました。

歴代徳川将軍の死因まとめ

最後に、歴代徳川将軍の死因及び享年についてまとめます。

初代将軍の徳川家康は胃がん(享年75歳)
二代目徳川秀忠は消化器がん(享年54歳)
三代目徳川家光は脳卒中(享年48歳)
四代目徳川家綱は心筋梗塞(享年40歳)
五代目徳川綱吉は成人麻しん(享年64歳)
六代目徳川家宣はインフルエンザ(享年51歳)
七代目徳川家継は急性肺炎(享年8歳)
八代目徳川吉宗は脳卒中(享年68歳)、
九代目徳川家重は脳性麻痺による排尿障害(享年51歳)
十代目将軍徳川家治は脚気による急性心不全(享年50歳)
十一代目将軍徳川家斉は高齢による腹膜炎(享年69歳)
十二代目将軍徳川家慶は暑気あたり(享年61歳)
十三代目将軍徳川家定は脚気による急性心不全(享年35歳)
十四代目将軍徳川家茂は脚気による急性心不全(享年21歳)
十五代目将軍徳川慶喜は急性肺炎(享年77歳)。

これらを見ると、たとえ将軍といった最高の地位に付いたとしても、歴代将軍15人の平均寿命は51.4歳で、江戸時代の平均寿命と比べてみてもほとんど変わらなかったり、脚気による急性心不全という病名が多いことから栄養状態はあまり良くなかったのではないかと考えられます。

また、現代では治癒する病気が当時の医療レベルでは治らずに死に至ったりと、壮大なイメージの将軍ですら、その裏側に秘められた孤独やはかなさの一端を垣間見た思いがしました。

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こちらの記事の監修者

 浅井保(あさい たもつ)
・北海道大学文学部卒
・家庭教師のアルファ 講師部長
・山手中央高等学院 学院長

 
2008年に『家庭教師のアルファ』のプロ家庭教師として活動開始。
現在、株式会社アルファコーポレーション講師部部長、および同社の運営する通信制サポート校・山手中央高等学院の学院長を兼務しながら講師として指導にも従事。