勉強にも役立つ徳川家康の名言を5つ紹介します!|全学年/社会科

勉強コラム

徳川家康はたくさんの名言を残しています。
こちらの記事ではその中からいくつかをピックアップして、ご紹介していきます。
また、学生の皆さんはそれらの言葉をどのようにとらえ、活かしていけばよいのかについても併せて解説します。

目次

名言①
『勝つことばかり知りて、負くること知らざれば害その身にいたる。』

意味:勝つことばかりを知って、負けることを知らないと、危険である。

勝つことばかりが良いわけではなく、負けることも大切です。
負けることから学ぶことや考えることがたくさんあり、自分自身を成長させてくれることもあります。
負けや失敗を喜んで、今後に生かせるようになると、物事の捉え方も変わってくると思います。

受験勉強を例にあげてみましょう。
模試で毎回A判定のため、油断して受験勉強を全くせず、不合格の人がいたとします。
一方で毎回の判定が悪くても、人一倍努力して、合格を勝ち取った人もいます。
後者は模試の結果から多くのことを得て、それを生かせた良い例だと考えられます。

名言②
『不自由を常と思えば不足なし』

意味:不自由が当たり前と思えば、不満を感じることもない。

私たちは足りないものを探して、不満を感じがちです。
しかし、足りないことが当たり前という考え方をもっていれば、不満を持ち、自分は不幸だと考えることも解消されます。
今あるものに目を向けて感謝すると、幸福感の高い生活ができるのではないかと思います。

例えば日本の学生だと、親がいて、学校があり、そこで勉強ができるのが当たり前のように感じられると思います。
でも世界には、貧しくて学校に行けず、勉強をしたくてもできない子供もたくさんいます。その数は、1億人以上とも言われています。
つまり、勉強ができることは当たり前ではないのです。
まずは勉強ができる環境が与えられていることに感謝してみましょう。

名言③
『得意絶頂のときこそ隙ができることを知れ』

意味:うまくいっているときこそ、隙ができるということを知るべきである。

何事も絶好調のときほど、人間は隙ができやすいです。
そのため、うまくいっている時ほど、油断をしてはいけないと捉えることができます。
調子が良いときは、調子が悪くなった時のことを考え、準備をしておくと良いでしょう。

例えば、今回のテストで100点を取れたとします。
しかし、次も大丈夫と考えず、点数が下がるかもしれないから、気を引き締めて勉強しようと考え、行動することなどがあげられます。

名言④
『己を責めて、人を責むるな』

意味:何かが起きたときには他人を責めず、自分を責めるようにすべきである。

悪い出来事が起きたときは、誰かのせいにしがちだと思います。
しかし、自分にも良くなかった点や反省すべき点はあるものです。

学校の先生の教え方が悪くて、テストで点数が取れなかった。
それが事実かもしれませんが、自分で努力できた部分もあるでしょう。
いつもより勉強時間を増やしてみる、友人と一緒に勉強して分からない所を教えてもらうなどです。

他人を責めていても、何も変わりません。
自分ができることに目を向けてみましょう。

名言⑤
『人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。』

意味:人生は重荷をもって遠い道を行くようなものだ。急いではいけない。

人生は長いので、急ぐ必要はないことを伝えています。
現状がどんなに悪くても、それがずっと続くわけではないので、焦らず、自分のペースで努力していくと良いと思います。

例えば、なかなか九九が覚えられない子供がいます。
周りはできているので、自分だけできないことを気にしているかもしれません。
しかし、習得のスピードは人によって異なります。何回も繰り返し勉強することで、自信を持って九九ができるようになるかもしれません。
結局は、急がず、マイペースで努力するのが一番良いのです。

おわりに

今回は徳川家康の名言を5つ選んで、解説してみました。
昔の偉人が残した言葉は奥が深いものが多く、とても勉強になるものが多いです。
ひとつでもお役に立てるものが紹介できていたら幸いです。

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こちらの記事の監修者

 浅井保(あさい たもつ)
・北海道大学文学部卒
・家庭教師のアルファ 講師部長
・山手中央高等学院 学院長

 
2008年に『家庭教師のアルファ』のプロ家庭教師として活動開始。
現在、株式会社アルファコーポレーション講師部部長、および同社の運営する通信制サポート校・山手中央高等学院の学院長を兼務しながら講師として指導にも従事。