目次
大きな変更点は2つ
2023年度からの公立高校入試の変更点は、大きく分けて以下の2点です。
①:入試の回数が変更される
②:得点の評価方法が変更される
ここからは、それぞれの詳細について見て行きましょう。
①:入試の回数が変更される
今までの入試では選抜Ⅰ(推薦入試)、選抜Ⅱ(一般入試)、選抜Ⅲ(定員に満たなかった高校で実施)となっていました。
新しい制度では、選抜Ⅰと選抜Ⅱが統合されます。
その結果、一次選抜(一般入試)、二次選抜(定員に満たなかった高校で実施)となります。
生徒さんによっては推薦、一般と2回試験を受けることが出来ていたのが一発勝負になります。
そのため、志望校の選び方の重要性があがりました。
また、一次選抜の選抜方式は2種類あります。
①:一般枠による選抜
全ての学科、コースで統一的に実施する選抜方法です。
入学定員の50%以上の合格者を決定します。
②:特色枠による選抜
学科、コースの特色が出る内容で実施する選抜方法です。
入学定員の50%以内で合格者を決定します。
特色枠による選抜を実施しない学科、コースもあります。
科目毎に傾斜配点があったり、入試の得点と内申点の比率が変更されたりします。
自分がどの選抜枠に対して有利か、またより有利な状況をつくる為に何をするべきなのか。細かく情報を確認していく必要があります。
②:得点の評価方法が変更される
学力検査、調査書、自己表現の3つの得点の合計点で合格者が決まります。
それぞれの配点比率は、
学力検査:調査書:自己表現=6:2:2
が基本となります。いままでの制度よりも学力検査の比率が高くなっています。
学力検査は従来通り50点✕5教科=250点満点です。
特色枠では傾斜配点を取り入れる学科、コースもあります。
調査書は9教科✕3年分の内申点が評価対象になります。
いままでの制度では中1:中2:中3=1:1:1だったのが中1:中2:中3=1:1:3になります。
そのため、中2までの内申点に自信がなかった生徒さんも、中3での巻き返しが可能な形になりました。
また、教師側の主観で書かれていた「特別活動の記録」などは調査書から記入欄がなくなります。
自己表現の試験が実施されます。
いままでも面接試験は行われていましたが段取り、形式が変更されました。
・面談形式で「自己表現」の試験を実施
・面談前に「自己表現カード」を作成
「自己を認識し、自分の人生を選択し、表現することができる力」を自己表現として、どのくらいの力が身についているか面談形式で確認します。
一般の面接試験と言うよりは自己PRの力をみる試験です。
自分自身のこと、得意なことや長所、熱心に取り組んできたことや、高校に入学してから、あるいは卒業してからのことなど自分自身の言葉や表現方法で伝えることが求められます。
また、準備として受検会場で全員が「自己表現カード」を作成します。
自己表現の補助的な資料として使うもので自己表現カード自体は評価の対象にはなりません。
さらに、学科/コースによっては独自の試験を実施することがあります。
数学、英語の自校作成問題や作文、小論文。WordやExcelを使った文書作成の実技検査などがあります。
これまでも実施されていましたが志望校で実施されるのか、確認が大切です。
まとめ
以上が広島県の公立高校入試の変更点ですが、受験生の皆さんに必要なのは変更後の入試制度だけです。
大切なことをまとめると、
・学力検査で十分に得点出来る実力を身につけること
・内申点対策(定期試験、小テスト、提出物等)をしっかりやっていくこと
・自分自身を振り返り、得意なこと、将来の目標など自分の言葉で表現出来る様になること
の3点です。これら3点をしっかりやっていければ志望校選びや試験対策にも役立ちます。
素敵な高校3年間を過ごすためにも出来ることを一つ一つ増やしていって志望校合格を目指しましょう。
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