目次
自立語と付属語の見分け方
まず、単語は「自立語」と「付属語」のどちらかに分類されます。この2つは、文節に分けることが、分類への近道です。
単語はことばの最小の単位ですが、その前に文節に分けられています。
<例>
私は|去年、|小学生だった。
この文を単語に分けると
「私」「は」|「去年」|「小学生」「だっ」「た」
こうなりますね。
文節には①文節の最初の単語は自立語、②自立語は1文節に1つだけ、というルールがあります。
よって、「私」、「去年」、「小学生」が自立語、それ以外が付属語となりますね。
活用の有無の見分け方
単語を自立語と付属語に分類できれば、次は活用の有無を見分けます。
見分け方のコツは、単語を言い切りの形に直して、「ない」をつけることです。
活用とは、文に合わせて変化が出来るかを聞いているので、この方法で分類ができます。
<例>
美しい 友達 だ
「美しい」に「ない」をつけてみると、「美しくない」となり、「い」が消えて「く」に変化しました。
つまり「美しい」は、活用のある単語となります。
では、「友達」に「ない」をつけると、「友達ない」、「友達がいない」など、不自然だったり、余計な言葉
が増えたりしてしまいましたね。
つまり、活用しない単語となります。
付属語の活用も同様です。「だ」に「ない」をつけてみると、「でない」となり、自然なことばになりました。
よって、活用する単語に分類できます。
品詞の分類をしてみよう
ここまでをまとめると、
1. 活用する自立語
2. 活用しない自立語
3. 活用する付属語
4. 活用しない付属語
この4つに分類できました。
ここから、品詞の分類を見抜いていきましょう。
【A】活用する自立語の分類
活用する自立語は、「用言」という特殊な呼び方がついています。
活用する自立語「用言」は、3つの品詞に分類することができます。
① ウ段で終わる「動詞」 食べる・書く・読む etc…
② 「い」で終わる「形容詞」 美しい・眠い・楽しい etc…
③ 「だ」で終わる「形容動詞」 簡単だ・きれいだ・なめらかだ etc…
ウ段で終わるかは、食べるー、書くー、読むーのように、音を伸ばしてみれば分かり易いと思います。
【B】活用する自立語の分類
活用しない自立語は、全部で5つの品詞に分類できますが、まずは、1つだけを分けましょう。
そう、④名詞です。
名詞は、ものの名前や、数字を表す品詞です。この品詞にも、用言のように別名があり、「体言」といいます。
しりとりに使える単語はすべて名詞なので、まずはそこから覚えてもいいですね。
残りの活用しない自立語は4つ!
4つの中から、まずは⑤接続詞と⑥感動詞を抜き出してみましょう。
接続詞は、名前の通り、文と文を接続する品詞です。
しかし・だから・もし などが当てはまりますね。
感動詞は、あいさつや感情を表す品詞です。
やあ・もしもし・やったー などになります。
この2つの品詞は、句読点で句切られることが多いので、覚えておけば便利ですね。
最後の2つ!
最後は⑦連体詞、⑧副詞ほ区別です。
この2つの品詞を見分けるには、この単語のうしろの単語との関わりを見なければいけません。
<例>
この人 あらゆる手段
「この」、「あらゆる」のうしろの単語はそれぞれ「人」、「手段」となっています。
「人」も「手段」もここまでの分類方法で名詞、つまりは体言となっています。
よって「この」、「あらゆる」は、体言に連なる単語、体言を修飾する単語、つまりは連体詞となるのです。
さあ副詞です。
<例>
きらきら光る とても美しい
「光る」、「美しい」は、ここまでの分類方法で、用言と分類できます。
だから「きらきら」「とても」は主に用言に連なる単語、用言を修飾する単語、副詞と分類されます。
しかし、副詞は曲者。上の行で「主に」と書いたのが見えますか?この単語は例外もあるのです。
だから、他のどの品詞にも分類できないから副詞。こう覚えたほうがテストでは簡単かもしれません。
【C】付属語の分類
付属語の分類は、実は[活用の有無の見分け方]で終わっています。活用の有無でしたね。
活用すれば⑨助動詞、活用しなければ⑩助詞。これだけです!
まとめ
品詞の分類は以上になります。いかがだったでしょうか。少しは参考になったでしょうか。
少しでもわかっていただけ、少しでも役に立てれば幸いです。
わからなかったことがわかるようになる。これが勉強の楽しさだと思います。
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こちらの記事の監修者
浅井保(あさい たもつ)
- ・北海道大学文学部卒
- ・家庭教師のアルファ 講師部長
2008年に『家庭教師のアルファ』のプロ家庭教師として活動開始し、数多くの生徒への学習指導を経験。
現在、株式会社アルファコーポレーション講師部部長。