「来る」を敬語で言うと?|全学年/国語

勉強方法

「先生が来た」、「クリスマスが来た」など、「来る」という言葉は日常生活のさまざまな場面で使われます。

ところが同じ「来る」でも、主語によっては形を変えて敬語にしなければなりません。上記の例だと、「先生が来た」よりは「先生が来ました」や、「先生がいらっしゃいました」のほうが良いでしょう。
本記事では「来る」の敬語の使い分けをどのようにすればよいのかを、詳しく見ていきたいと思います。
「来る」の丁寧語(です・ます調)の使い方は難しくはないでしょう。
ここでは尊敬語と謙譲語の使い方を見ていきます。

目次

そもそも敬語とは?

中学校の国語では、丁寧語・尊敬語・謙譲語という3種類の敬語を習います。
丁寧語はいわゆる「です・ます調」で、相手に対して敬意を払ったり、上品に言うときの表現で、「来る」は「来ます」となります。この記事の文体も「です・ます調」ですよね。こちらはみなさんも無意識に使っていることでしょう。
尊敬語もなんとなく丁寧語と似たような言葉ですが、自分から見て年上の人、あるいは地位や立場が上の人に使う表現です。「お見えになる」、「いらっしゃる」などが「来る」の尊敬語で、小中学生の方がこれを自在に使えると、先生から一目置かれることになるでしょう。
最後の謙譲語は、自分がへりくだる表現です。「来る」の謙譲語は「参る」で、小中学生の方が職員室でこれを使うと、周囲の先生方から驚きの声が上がるかもしれません。
尊敬語と謙譲語は使い方が難しそうですね。

①「来る」の尊敬語 【お見えになる、いらっしゃる】

こちらは2つとも、「誰かが来る・来た」というときに使う表現で、「自分が来た」という場面では使うことはできません。
例えば学校の授業中、先生に今日何時に学校に来たのかを聞かれたとき、
 「8時30分にお見えになりました」
と答えるのは間違いです。尊敬語は自分が主語になってはならないのです。
尊敬語はあくまで自分以外の人の動作に用い、なおかつ、自分より上の立場の人が2人いることが前提です。
例えば担任の先生がいないときにあなたが教室にいて、その教室にお客様が来たとしましょう(なかなかない状況ですが)。このとき、あなたは職員室に担任の先生を呼びに行くはずです。
そこで担任の先生に「お客様が来ました」と伝えるわけですが、それよりも「お客様がお見えになりました」と言ったほうが、より上品な表現となります。お客様だけでなく、先生に対しても敬意を払っているわけですね。
自分より上の立場の人が2人と書きましたが、教室にお客様が来たことを友達に伝えるときに、「お客様がいらっしゃいました」という人はいませんよね?
これは友達が自分と同じ立場で、自分より上の立場の人がお客様の1人しかいないからです。

「来る」の謙譲語 【参る】

「来る」の謙譲語「参る」ですが、先程の学校の授業中、先生に今日何時に学校に来たのかを聞かれたという状況ではまさに、
 「8時30分に参りました」
と答えるのが正解です。謙譲語は自分が行なった動作に使うものなのです。
しかしこの「参る」がややこしいのは、「参る」には「来る」という意味だけでなく、「行く」や「訪れる」、さらには「参りました」のように「降参」の意味も含まれていることです。
「来る」と「降参」の意味を取り違えることはないでしょうが、例えば唐突に、
 「さっき教室に参りました」
と言われると、「教室に来た」のか「教室に行った」のかよくわかりません。会話や文章の流れをしっかり理解して使っていきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか? 「来る」の敬語は種類が多く、使い分けがなかなか難しいかもしれません。
まずは丁寧語(です・ます調)を自然に使えるようにして、少しずつ尊敬語や謙譲語を混ぜていってはいかがでしょうか?
社会人になってからは必ず必要な言葉なので、今のうちからどんどん使っていってみてください!

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こちらの記事の監修者

 浅井保(あさい たもつ)
・北海道大学文学部卒
・家庭教師のアルファ 講師部長
・山手中央高等学院 学院長

 
2008年に『家庭教師のアルファ』のプロ家庭教師として活動開始。
現在、株式会社アルファコーポレーション講師部部長、および同社の運営する通信制サポート校・山手中央高等学院の学院長を兼務しながら講師として指導にも従事。