「了解しました」は正しい敬語?|全学年/国語

勉強方法

皆さんは「了解しました」という言葉を日常で使ったことはありますか?何気なく使ってしまうこの言葉ですが、場合によっては不適切なこともあります。そこでこの記事では、「了解しました」の言い換え方についてみていきましょう。

目次

「了解しました」という言葉について

では、この「了解しました」が使われていそうな会話の場面を見てみましょう。

①友人同士の会話
友人A「明日、3時に月寒中央駅(アルファの教室がある駅)で待ち合わせね」
友人B「了解です」

②とある会社の上司と部下の会話
上司「明日の会議の資料を10部コピーしてくれ」
部下「了解しました」

③学校での会話
先生「この問題はこうやって解くんだぞ」
生徒「了解しました」

さて、これらの会話の中で「了解しました」が正しく使われている場面はどれでしょうか?

正解に行く前に以下のことを確認しておきましょう。

「了解しました」の意味

「了解しました」は、物事の意味、内容、事情などを理解することです。
また、了解の「了」の漢字の意味は、おわるやさとるなどで、「解」はとく、とける、さとるなどです。ということは、了解で使われている漢字の熟語の構成は同じ意味をもつ漢字の組み合わせで、了も解もさとる(わかる)という意味です。
つまり、了解は「わかった」という意味です。

了解は「わかった」という意味ですが…

普段、生徒たちとのマンツーマン指導の際に、
生徒「先生、この問題がわからないんです。」
先生「この問題はこうやって解くんだよ。わかった?」
生徒「      」←なんて言っていそうですか?

という会話が行われていたとしましょう。
生徒がわからない問題を先生に質問している場面ですよね。
マンツーマン指導では、一人一人に対して「わからない」に真摯に向き合い、わかるためのお手伝いをするため、納得するまで解説をすることを心がけております。
なのですが、上の場面の会話ではわかったを意味する「了解しました」
という声はあまり聞かれません。
解っていないから?いいえ、そんなことはありません。
生徒たちが使うには、少し硬い感じがしますので、たいていの生徒は「わかりました」といっていただけます。

「了解しました」はどのような場面で使うの?

「了解しました」のほかに同じような意味を持つ言葉として「承知いたしました」、「了承いたしました」や「かしこまりました」などがあります。
ではそれぞれの意味と使う場面を見てみましょう。
①「承知いたしました」
意味は、相手の依頼、希望、命令を聞き入れる(上司向け)
使う場面
上司「明日の打ち合わせは、B会議室に変更になった」
部下「承知いたしました」

②「了承いたしました」
意味は、事情を理解して承知すること。
「それでいいですよ」の意味がある。
使う場面
A「〇〇さん、こちらの資料の例文をチェックいただけないでしょうか」
B「了承いたしました」

③「かしこまりました」
意味は、命令、依頼などを謹んで受ける最も丁重な言い方(お客様向け)
使う場面
客A「宅配ピザのLサイズ1枚お願いいたします」
宅配ピザ店員「かしこまりました」

「了解しました」、「承知しました」、「了承しました」や「かしこまりました」はビジネスシーンで使われる言葉なので、学校や塾ではあまり耳にしないかもしれませんね。
学校などでは、「わかりました」というのが無難かもしれませんね。

最後に

先ほどの「了解しました」が正しく使われている場面はわかりましたか?
正解は①の友人との会話でした。
敬語は、使う相手だけでなく場面も気を付けることができれば一流の社会人であるといえるでしょう。
筆者も学生の頃、単元名としては知っていましたが、使い方までは深く習っていなかったと思われます。
ただ、敬語を覚えるのではなく使う相手のことを考え敬って使うための知識として身に着けておきたいところですね。

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こちらの記事の監修者

 浅井保(あさい たもつ)
・北海道大学文学部卒
・家庭教師のアルファ 講師部長
・山手中央高等学院 学院長

 
2008年に『家庭教師のアルファ』のプロ家庭教師として活動開始。
現在、株式会社アルファコーポレーション講師部部長、および同社の運営する通信制サポート校・山手中央高等学院の学院長を兼務しながら講師として指導にも従事。