目次
5位:大清帝国
大清帝国は、1616年に満洲に建国され、漢民族を征圧し、18世紀にかけてユーラシア東方で大発展を遂げた帝国です。
中国本土およびモンゴル高原を支配した最後の統一王朝でもあります。
その支配地域は旧明(みん)領の漢地からモンゴル・チベット・東トルキスタンへと広がりをみせ、最盛期となる1790年には、
約1,340万㎢を支配していました。
4位:スペイン帝国
スペイン帝国は、主に北アメリカ大陸と南アメリカ大陸に広大な領土を持っていました。
もっとも繁栄したのは16世紀中盤から17世紀前半までの約80年間であり、この期間は黄金世紀と呼ばれています。
ちなみに「帝国」という名前がついていますが君主号(皇帝)とは無関係であり、その広大な統治領域に由来してスペイン帝国と呼ばれるに至りました。
その最盛期の支配面積は約2,000万㎢にのぼります。
現在、英語に次ぎ世界で2番目に母語として話す人の多い言語がスペイン語であることも、元をたどればこのスペイン帝国による広大な支配が関係しています。
3位:ロシア帝国
ロシア帝国は、1721年から1917年まで存在した帝国です。
現在のロシアを始め、フィンランド、リヴォニア、リトアニア、ベラルーシ、ウクライナ、ポーランド、コーカサス、中央アジア、シベリア、外満洲といった、ユーラシア大陸の多くの国衣を支配していました。
その最盛期と言われる1860年代には、ロシア帝国はおよそ2370㎢を領地としており、これは世界の陸地の六分の一を占めていました。
その後、多少の領土の縮小はあったものの、1917年に革命によって帝政が崩壊するまで、およそ2280㎢の領土を維持していました。
2位:モンゴル帝国
モンゴル帝国は、モンゴル高原の遊牧民を統合したチンギス・カンが1206年に創設した遊牧国家です。
彼らはその高い戦闘力で領土を次々と拡大し、最盛期となる1265年から1361年には、およそ2400万㎢もの領土を有していました。
その領土は中央アジアのステップ地帯から中央ヨーロッパ全土、さらに日本海にまで及んでいました。
また北部はシベリア、南部・東部はイラン高原、インドシナ半島、インド亜大陸にまで広がり、西部はアラビア半島とレバントにまでおよんでいました。
これは地球上の陸地の約17%に相当し、地続きの帝国としては史上最大の帝国となります。
ちなみに当時のモンゴル帝国の人口は、1億人を超えていたと言われ、これは当時としては非常に多い数です。
1位:イギリス帝国(大英帝国)
イギリスはかつて、史上最大の領土を有し、世界の覇権を握っていたといっても過言ではない帝国でした。
その始まりは16世紀あるいは17世紀と諸説ありますが、その最盛期は1910年代から20年代と言われいます。
1918年時点でイギリス帝国は、世界の陸地のおよそ23%となる3370万㎢の領土を有していました。
また、イギリス帝国は人口としても、当時世界の23%にあたる4億1200万人を支配していたと言われています。
その支配地域はまさに世界中におよび、アジア、アフリカ、北アメリカ、オセアニア等のさまざまな国が、イギリスの統治下にありました。
その結果、イギリス帝国の言語である英語や、法律、文化などは大陸を超えて広がりました。
現在、英語が世界共通語として認識されているのも、この影響です。