「参る」の意味いろいろ|全学年/国語

勉強方法

皆さんもご存じかと思いますが、「参る」は行く・来るの謙譲語になります。さぁでは、謙譲語ってどんな場合に使うのでしょうか。謙譲語は敬意を表すべき人に対して自分の行為をへりくだって表すときに使う言葉を言いますね。
例えば、日ごろお世話になっている先生のところへ行く時に「先生のところへ行きます。」は敬語を使っていないのでNGですね。正しくは「先生のところへ参ります。」または「先生のところへ伺います。」となります。

目次

「大阪へ参ります。」?「大阪へ伺います。」?

これはどちらが使い方として正しいのでしょうか?実は場合によって正しい場合と間違っている場合があります。ではどんな場合でしょうか?

【向かう先の相手と聞き手が同じ人物の場合】
例えば大阪のある会社の方と話をしていて、出張でこれから行きますと伝える場面では、向かう先の相手と聞き手が同じ人物になるのでどちらの表現でもOKです。

【向かう先と聞き手が異なる人物の場合】
目の前にいる自分の上司に大阪へ出張へ行ってくることを伝える時の使い方、この場合はどうでしょうか。この場合向かう先である大阪にいる仕事の関係者への敬語を使う場面ではないため、「大阪へ参ります。」が正しい使い方です。話している相手に対して自分の行為を丁寧に伝えることで、その相手に敬意を表す表現ということになります。それに対して「伺う」は話題の上がっているものに対する敬語という区分になり、この場合は使いません。
日頃なんとなく使っている敬語ではありますが、やはり難しいですね。

「参る」の意味いろいろ

そもそも「参る」の語源は、「まゐる」という宮廷や神社や高貴な人の場所へ行くという意味の言葉と「いる」というある建物や場所などの一定の区域の外から内部へ進み入るという意味の言葉が合わされた言葉で原義は「宮中や神社などに参入する」という意味です。現代とはかなり使い方が違いますね。
では、現代ではどのような使い方があるでしょうか?代表的な意味を見ていきましょう。

①行く・来るの謙譲語
これは前述した通り「伺う」も同義ですが、使い方が話す相手によって「参る」との使い分けが必要になります。

②降参する
有名なところでは将棋で勝敗が決定したときに負けた棋士が勝った棋士に降参したという意味で「参りました。」と言っていますね。

③困ってしまった
例えばテストの結果が悪くて、つぶやく独り言「参ったなぁ。」この状況にはあまりなりたくないですね。

④補助動詞としての「~まいります」
他の動詞と組みあわせて、話し相手に敬意を表し自分の行為をへりくだって丁寧に伝える時の言い方になります。
例えば「聞いてまいります」「行ってまいります」「確認してまいります」等々いろいろな動詞との組み合わせができますね。

まとめ

学校でじっくり敬語を勉強することはないかもしれませんが、社会一般の生活で国語の表現や話し方を身につけることは大事ですし、また古文を読むテクニックとしても敬語を習得していくことは大事なポイントになります。さらに言葉はその国の文化を表すとも言われており、国際化が進む現代で日本以外の文化を学ぶためにも自分の国の言葉についてよく知っておくことは大切です。
一方で習っているお子さまからは苦手と感じる声が多い分野でもあります。

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こちらの記事の監修者

浅井保(あさい たもつ)

  • ・北海道大学文学部卒
  • ・家庭教師のアルファ 講師部長

2008年に『家庭教師のアルファ』のプロ家庭教師として活動開始し、数多くの生徒への学習指導を経験。
現在、株式会社アルファコーポレーション講師部部長。