目次
1. would like (to) ~ ~したいものだ
1. would like (to) ~ ~したいものだ
例文1 I would like some coffee. ←→ I want some coffee.
コーヒーを頂けませんか。
横浜市の中学校で使われている教科書COLUMBUS 21では中学3年生でwould like (to)を学びます。これは、「want (to) ~したい」をやや丁寧にしたものです。would like (to)を使うと「もし差しつかえなければ」「もしできましたら」というニュアンスを含む表現になり、want (to)より柔らかくて丁寧な印象を与える文章になります。文法的には、高校で勉強する仮定法のif節を省略した文章にあたります。
2. Would you ~ 丁寧な依頼
例文2 Would you read the report I have sent? ←→ Will you read the report.
私が送った報告書を読んでもらえないでしょうか。
例文1と同じく、仮定法を用いて丁寧さを表しています。「Will you ~ 」は、中学校の教科書では「~してもらえませんか」と一見すると丁寧な言い方のように感じますが、どちらかと言うと軽い命令調の文章です。例えば、
Taro, will you help with my homework? 「太郎、宿題 手伝ってくれるよな!」と言った感じでしょうか。
3. Could you ~ 丁寧な依頼
例文3 Could you show me how to get to the station? ←→ Can you show me how to ~?
駅への行き方を教えてもらえませんか。
例文2のWould you ~と同様に丁寧な依頼の文章になります。丁寧さを比較するとWould you ~の方が幾分丁寧です。しかし、could、wouldが本来持つ意味から来るニュアンスが異なります。
couldがcan 可能に由来する語である事からcouldでは可能であるかどうかを丁寧に聞いている事になります。
したがって、例文3には「駅への行き方を(あなたがこの街を良く知っていて可能ならば)教えてもらえませんか。」というニュアンスが含まれている事になります。
これに対して、wouldはwill 意志に由来する語である事から「するつもり」があるかどうかを丁寧に問うている事になります。したがって、
例文4 Would you show me how to get to the station?
駅への行き方を(今あなたの機嫌が良くて、説明してくれるつもりがあれば)教えてもらえませんか。
と言った感じのニュアンスの聞き方になります。couldとwouldのどちらがこの場合適しているかはここまでの説明で分かりますね。
4. Could I ~ 丁寧な許可
例文5 Could I ask you a question? ←→ Can I ask you a question?
質問してもよろしいですか。
こちらも、仮定法のcouldを使う事によってCan I よりも丁寧な表現になっています。更に、I wonder if を付け加えることでより丁寧にする事ができます。
例文6 I wonder if I could leave a message for her.
彼女にメッセージを残してもよろしいでしょうか。
まとめ
英語にも他の表現と比べて丁寧な表現があります。その違いを知って適切な文章を選択できる事はコミニュケーションを円滑に進める上でとても大切なことです。細かな事までじっくり勉強できる家庭教師は、このような場面の勉強に最適なのではないでしょうか。あなたもアルファの先生と一緒に勉強しませんか?
参考文献 『表現のための実践ロイヤル英文法』、旺文社、2006年
注*1 丁寧語 話し手が相手に対して敬意を表す、例 です、ます、ございます
尊敬語 話し手が相手を高る言い方、例 おっしゃる、いらっしゃる、お手紙(「お」をつける)、お‥になる)
謙譲語 へりくだっていう言い方、例 申し上げる、いただく、愚息
2007年以降は3分類から5分類に拡張されている。現在は、尊敬語、謙譲語Ⅰ、謙譲語Ⅱ、丁寧語、美化語の5つに分類されている。
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こちらの記事の監修者
浅井保(あさい たもつ)
- ・北海道大学文学部卒
- ・家庭教師のアルファ 講師部長
2008年に『家庭教師のアルファ』のプロ家庭教師として活動開始し、数多くの生徒への学習指導を経験。
現在、株式会社アルファコーポレーション講師部部長。