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最初は発達障害へのご相談からスタート
生徒さんが小学6年生の頃から私が担当し、今年高校受験で無事合格するまでの経験談になります。また、高校入学後も継続して指導することが決まっています。
初めは算数に関わる論理思考の面における発達障害への相談からスタートし、指導科目も算数1科目のみでした。
当初は似たような問題への対応力が弱い印象でした。具体的には、円の直径と半径の概念を伝えてから
「半径6cmの円の面積を求めなさい。」
を解かせると6×6×3.14の式が出てくるのですが、その直後に
「直径6cmの円の面積を求めなさい。」
を解かせると6×6×3.14で解いてしまう(正しくは3×3×3.14)クセがなかなか抜けませんでした。
つまり文章問題の微妙な問題文のちがいに気付いて解く能力が弱かったことになります。(公式を使うことは出来るが問題の変化に弱い)
”ミスの質”を見極める指導で「できた!」を増やす
中学生となり、国・数・英・理・社の5科目を担当させていただくことになりました。
ご承知の通り、中学校ではより問題が複雑化します。
こちらの生徒さんの場合、文章題や思考力を必要とする数学の方程式の問題への対応力がなかなかつかず苦戦する状況がしばらく続きました。
打開策として、指導の流れで
(まずはやり方を見せる)→(類題を演習させる)→(ミスの質を見極めて解き方を修正する)を繰り返していくことにより、出来る問題のレベルを上げていきました。
「できたたを増やす」ことを数学に限らず他の科目でも積み重ねられるように、テスト形式の問題演習を増やしたりして自信を深める工夫をしていきました。
すると国語や社会のような暗記を中心とする科目に力を発揮出来そうなところが見えてきたため、課題の分量の配分を見直して得意分野になりうる科目の分量を増やしていきました。
課題に順応するレベルが上がるにつれて不得意分野のレベルも少しずつ改善していきました。
成功体験の積み重ねが、自己肯定感を伸ばすカギ
発達障害を持つ生徒さんの自己肯定感の低さを改善するには、やはり自力で出来る範囲を増やす成功体験を積み重ねていくことが大事になるのかと感じたところです。
日々の指導で小さな「できた!」を増やし続けた結果、中学1年生の学年末テストの頃から得点が伸び初め、5科目の合計点が半分がやっとだった状況から中学3年生の学年末テストでは7割ほどまで伸びていきました。
高校受験の合計点でも合格のボーダーラインを大幅に上回る結果で無事合格するに至りました。この経験があってから私自身が明確に意識するようになったことがあります。
ある偉人の名言に
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば人は動かず」
という一説があります。
これは本来管理職にあたる社会人に向けた格言でありますが、私はこの格言は生徒さんに授業をする上でもあてはまると考えるようになり、とりわけ発達障害を抱える(もしくはその疑いがある)生徒さんに対しては重要な考え方になると意識するようになりました。
特に「させてみせ」の部分を私は重要視しており、問題演習を通した成功体験を増やすことで「できたを増やす」につなげることが出来ると思っています。
最近は発達障害を抱えているかそうではないかに関係なく、生徒さん1人1人が持つ自己肯定感が低くなってきているのを感じることが増えてきたように思います。
また、問題が出来るようになるだけでは自分自身の進歩を実感出来なくなっている生徒さんも増えてきているように感じます。
そんな生徒さんたちに達成感を与えられるような私たちの指導が生徒さんの学習意欲を高めるきっかけ作りになってくれればたいへんうれしいですし、成績アップにつながるお手伝いが出来ればありがたいと思います。
発達障害のこと、勉強のことでお悩みならアルファ
ここ数年、個別指導に対するニーズがここ数年で高まりつつあるのを強く感じております。
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是非とも家庭教師における達成感の高さを感じていただけたらと思います。
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100%社会人プロ家庭教師の私たちは、経験豊富なプロだからこそできる質の高い指導を行います。
また、こちらの記事でご紹介したように、発達障害を持つお子さまの指導にも対応しています。
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こちらの記事の監修者
浅井保(あさい たもつ)
- ・北海道大学文学部卒
- ・家庭教師のアルファ 講師部長
2008年に『家庭教師のアルファ』のプロ家庭教師として活動開始し、数多くの生徒への学習指導を経験。
現在、株式会社アルファコーポレーション講師部部長。