アスペルガーのお子さまがトップクラスの進学校に合格！「できたを増やす」アルファのプロ家庭教師の指導とは

勉強コラム

本記事では、現在とあるアスペルガー（自閉症スペクトラム）お子さまを担当しているアルファのプロ家庭教師が、日々どのような指導を行なっているのかについてご紹介しています。
・お子さまの発達障害のことでお悩みの方
・勉強の遅れを取り戻したい方
・家庭教師を検討されている方
などには、特に最後までお読みいただきたい内容となっております。

中学受験に向け、小4で家庭教師をスタート

私が担当になったとき、こちらの生徒さんは小学校4年生でした。
中学校受験を考えられており、その対策をすることになりました。

塾ではなく家庭教師にした理由をお母様に伺ったところ、
「この子には少しアスペルガーのような雰囲気があるので、個別に見て頂きたい」
とのお話を伺いました。
学校の勉強はよく出来るタイプのお子さまでしたが、指導時間中に文房具遊びをしたりと、落ち着きのない様子も見られました。

勉強面でも、問題の答えを出すことは出来ても、「その答えをどのように出したのか」ということを相手に伝えるのが難しい様子がみられました。
このままでは受験に合格することは出来ても、中学校以上の勉強に不自由が生じるのは目に見えていたので、根気強く、焦らせることもなく、本人のペースに合わせて対応しました。

小6時には精神的にも成長し、志望校合格！

小学校6年生になる頃には、指導中に遊び始めてしまうことはなくなりましたが、落ち着きのない様子や相手に伝えることが充分に出来ない状況は続いていました。
家庭教師だと１対１での対応で細かなことまで気を配れますが、集団の中に入って揉まれる経験も必要だと感じたので、お母様と相談して、夏期講習や冬期講習に参加して同じ受験生の中で経験を積んでみることにしました。

この経験は思いのほか大きかったようで、受験が近付くにつれて落ち着きも出て、とても良い状態になりました。
色々な学校の模試を受ける中で、結果を出せずに悔しがって泣いた時も、その後の模試ではしっかりと結果を出せるくらい頑張れるような精神力も備わっていきました。

小学生にとって受験することはとても大変なことですが、目標に向かって頑張る、上手くいかなくて悔しい思いをする、といった経験はとても大きなものだったと思います。
結果的に受験にも成功しました。そこに至るまでに様々なことを克服し、少しずつ「できた」を増やしながら、成長することが出来たと思います。

進学後も家庭教師とともに、様々な問題を乗り越えていく

幸運なことに受験が終わってからも家庭教師を続けて頂けることになりましたが、入学してからの勉強にはさらなる努力が必要でした。
こちらの生徒さんが入学したのは北海道の中でもトップクラスの進学校なので、当然周りの同級生のレベルもとても高いです。

同じ学校の生徒を何人も担当してきましたが、6年間という長い期間の中で、目標を持って継続的に勉強に取り組むことはとても難しいものであることも認識していました。
こちらの生徒さんも中学校2年生、3年生辺りでは中だるみに近い状態となることもありました。

具体的には、学校のテストに対して勉強が進まない、結果を出せなくても仕方ないと思うようになる、といったものです。
まず、受験の時にも引っかかっていた「相手に伝える記述解答」の部分が大きかったです。
特に数学はなかなか上手く書けない状態が続いていたので、個別の添削をしながら少しずつ克服していきました。これは１対１で根気強く克服していくことができる家庭教師のメリットだと思います。

レベルの高い環境の中でも自分の目標を見失わないことが重要になってきます。
周りと比較するのではなく、自分なりの目標を決めて達成していくことの大切さをいつも伝えています。

自分だけで目標が決められないときは、こちらで幾つか提示しながら本人の意思で決めてもらっています。
このように、逐一コミュニケーションを取ることで、勉強だけでなく、将来の目標などの意識付けを行えることも家庭教師ならではだと感じています。

アスペルガーなどの発達障害でお悩みなら、アルファにご相談ください！

こちらのエピソードでご紹介した生徒さんは、この春で中高一貫校の5年生（高校２年生）になります。
今もアルファの家庭教師と二人三脚で勉強を進め、苦手なところも少しずつ改善されています。
もちろん「３歩進んで2歩下がる」のようなペースの時もありますが、その生徒さんの無理のないペースで、着実に前進できるのが家庭教師の良いところ。
特に発達障害をお持ちのお子さまの場合、それぞれの特性に合わせた指導を行うことで、学力が飛躍的に上昇することもあります。