目次
世界一怖いもの知らずの動物【ラーテル
ラーテルは体長60~80cmほどの哺乳類ですが、
「the most fearless animal(世界一怖いもの知らずの動物)」
としてギネスブックに登録されている動物です。
その二つ名に恥じることなく、ラーテルは目に入った捕食対象を手当たり次第口にする性質があります。
特に繁殖期には気性が荒くなり、コブラのような毒を持つ動物や、ライオンやアフリカスイギュウなどの大型動物に攻撃を仕掛けることもあります。
もちろんヒトも襲います。
また、好物はハチミツであり、蜂の巣を襲う数少ない哺乳類であることでも知られています。
ラーテルは硬い皮膚や大きい鉤爪、毒への耐性、強い臭いのする液体の噴射などの数々の武器を持っていますが常に闘いに勝てるというわけではなく、ライオンなどには普通に負けます。
世界一長い距離を飛ぶ渡り鳥【キョクアジサシ】
キョクアジサシは、なんと1年のうちに北極圏と南極圏の間を何度も行き来すると言われ、
世界で最も長距離を渡る鳥として知られています。
研究によれば、ある個体は一年間の移動距離が91000kmに達したといいます。
キョクアジサシの寿命が約30年であることを考えると、一生の間に移動する距離は270万kmを超えることになり、これは地球と月を間を、余裕で3往復できる距離です。
キョクアジサシは体長35cmと、鳩とそれほど変わらない大きさなのですが、どこにそんなスタミナが隠されているのでしょうね。
世界一長生きな脊椎動物【ニシオンデンザメ】
ニシオンデンザメは、魚類、両生類、鳥類、哺乳類、その他すべての既知の脊椎動物の中で最も長く生きる種です。
これまでに発見された最も高齢な個体は392プラスマイナス120歳となります。
つまり最低でも272歳、最高で512歳である可能性があります。
ニシオンデンザメのメスは妊娠期間が12年と非常に長く、そこから生まれた子供が成熟、つまり大人になるまでには150年の月日を要します。
また、ニシオンデンザメは体長が7メートルを超えることもある大型の魚類ですが、泳ぐ速さは時速1km程度と大型魚類の中で極端に遅く、
「世界一のろい魚」とも言われています。
にもかかわらず食性は非常に多彩で、サケやマスといった魚類の他、場合によってはアザラシやホッキョクグマ、トナカイなども餌としていたことが、胃の内容物から判明しています。