日本に生息する絶滅危惧種3選|全学年/理科

勉強コラム

日本には多くの絶滅危惧種が生息しており、その数は500種以上とされています。
この記事ではその中から、代表的な動物を3つご紹介します。
「え、あの動物って絶滅危惧種だったの!?」と驚くかもしれません。

目次

①:ラッコ


その愛くるしい姿で、多くの人の心を惹きつけるラッコ。
しかし現在は個体数が激減しており、IUCN(国際自然保護連合)によって絶滅危惧種に指定されています。

ラッコはアメリカやカナダにおいて、18世紀から19世紀にかけて乱獲が行なわれており、複数の地域で個体群の絶滅が確認されています。

また1989年にアメリカで起きた、プリンス・ウィリアムス湾でのタンカー座礁事故では、流出した原油により、少なくとも1016頭の死亡が確認されています。

この他にも気候変動や感染症の蔓延など、様々な理由により個体数が減少し続けるラッコ。
ただ、日本では1980年代から北海道東部で再び目撃されるようになり、一部地域では繁殖も確認されています。

現在、北海道の霧多布岬付近の海域には、8~10頭ほどのラッコが住みついているとみられています。

②:イリオモテヤマネコ


イリオモテヤマネコは、1965年、沖縄県の西表島で発見された、ベンガルヤマネコの亜種です。

中型以上の哺乳類が20世紀以降に発見されることは稀なことでした。
また、当初はネコ類の中でも、「原始的な形質を有する新種」と発表されたこともあり、その発見は大きく取り上げられました。

イリオモテヤマネコは、開発による生息地の破壊や交通事故、イノシシやカニ用の罠にかかるなどして、その個体数は減少し続けているとされています。

また、西表島でしか棲息が確認されていないことからも、現在IUCNによって絶滅危惧種に指定されています。
2005年から2007年によって行われた調査では、その個体数はおよそ100匹程度だと推定されています。

また、同じベンガルヤマネコの亜種であり、国内では長崎県対馬にのみ生息するツシマヤマネコも、環境省により絶滅危惧種に指定されています。

③:ジュゴン


その何とも言えない絶妙な癒し顔でゆっくり水中を泳ぐ姿が人気であり、一説では人魚のモデルとなったともいわれるジュゴン。

しかし近年は違法密猟や石油流出、藻場の減少などの環境破壊により世界的に個体数が減少していると言われています。

日本では沖縄付近の海域に生息していますが、海洋汚染や漁業による混獲によって個体数は減少し続けています。
現在は多くとも50頭以下と言われており、環境省によって絶滅危惧種に指定されています。

日本には500種類以上の絶滅危惧種がいる

冒頭にもお話しましたが、環境省によればこれらの動物以外にも、日本には500種類以上の絶滅危惧種がいるとされています。
その中には、人間の生活によって生息圏が脅かされたことが原因の動物もいます。
私たちはそのことを意識しながら、できるだけ環境を守るような生活を心掛けたいですね。