目次
それぞれの違いを表でまとめると…
家庭教師と個別指導塾の主な違いを表でまとめると以下のような形になります。
| 家庭教師 | 個別指導塾 | |
|---|---|---|
| 授業人数 | 完全個別指導（1 対 1） |
小グループ制（2～5 対 1） ※完全個別指導の塾もある |
| 場所 | 主に自宅 | 塾内の教室 |
| 授業時間 | 個別に調整可能 | 固定された時間枠 |
| カリキュラム | 生徒の学力に合わせカスタマイズ可能 | ある程度統一された標準的なカリキュラム ※カスタマイズ可能な場合もある |
| 費用 | 比較的高め | 一般的に低〜中 |
| 向いている子 |
・人と競い合うより自分のペースで勉強したい子 ・教科によっては戻り学習が必要な子 ・部活や習い事で忙しい子 など |
・ある程度他の生徒と競争したい子 ・全科目、一定以上の学力がある子 ・塾に通える時間的・体力的余裕がある子 など |
それぞれの違いについて、以下で詳しく見ていきます。
授業人数の違い
■家庭教師
家庭教師は一般的に、1人の生徒に対し1人の先生が付く、1対1の完全個別指導です。
先生がつきっきりで1人の生徒を見ることができるため、生徒の集中力を保ち、細かな苦手意識なども見逃さず、効率的に学力をあげていくことができます。
また、生徒としても先生に質問しやすい環境であるため、疑問や不明点をすぐに解決できます。
■個別指導塾
一般的な個別指導塾では、2～5人の生徒に対し1人の先生が付く、小グループ制の指導です。
生徒同士のコミュニケーションが生まれるため、相互作用や集団での学習経験が得られます。
もちろん、友達も作りやすい環境と言えるでしょう。
場所の違い
■家庭教師
家庭教師は一般的に、生徒の自宅で指導を行います。
どこか特定の場所に通う必要がないため、時間や交通費、体力などを節約できます。これは部活や習い事で忙しい人にとっては大きなメリットでしょう。
また、自宅のほかにファミレスや喫茶店など、場所を指定することも可能な場合もあります。
■個別指導塾
個別指導塾では、当然ですが特定の塾に通い、授業を受けます。
通塾のための時間や交通費などが必要になる一方、自宅だと集中できない生徒にとっては塾の方が良い環境だと言えるでしょう。
ただ、夜遅い時間の授業は生徒の安全面に配慮しなくてはなりません。
授業時間の違い
■家庭教師
生徒のスケジュールに合わせ、柔軟な授業時間の設定ができるのが家庭教師のメリットの一つです。
家庭教師であれば「○曜日の○時から、この科目を教わりたい」などの細かな相談が可能です。
また、授業時間の変更にも比較的柔軟に対応してくれます。
■個別指導塾
個別指導塾では、一般的に固定された時間枠で授業が行われます。
塾が設定したスケジュールに沿って指導が進められます。
通常は授業時間が決まっており、生徒はその時間に合わせて塾に通う形となります。
カリキュラムの違い
■家庭教師
家庭教師は一人ひとりの生徒ニーズや学習状況、志望校等の目標に合わせてカリキュラムをオーダーメイドでカスタマイズすることができます。
個々の学習スタイルや進度に応じた指導が可能なため、生徒の理解度や興味・関心に合わせて教材や内容を調整することができます。
もちろん、先生と相談の上、途中でカリキュラムを変更することも可能です。
■個別指導塾
個別指導塾では、標準的なカリキュラムが用意されている場合や、生徒の要望や目標に合わせてカスタマイズされる場合があります。
カリキュラムは一般的にはプログラムに基づいて進められますが、生徒のレベルや進度に応じて調整されることもあります。
また、途中でカリキュラムを変更できるかも塾によって変わります。
費用の違い
■家庭教師
家庭教師は1対1の完全個別指導を提供するため、一般的に他の選択肢と比べて費用が高くなる傾向があります。
具体的な費用は家庭教師センターによってかなり差がありますので、まずは気になっている会社に問い合わせてみるのが良いでしょう。
なかには広告費などを必要最低限に抑え、そのぶん非常に良心的な料金で家庭教師を派遣しているところもあります。
ただ、中には料金を明確にしないまま入会させようとするところもあるため注意が必要です。
■個別指導塾
個別指導塾は生徒が少人数で指導を受けるため、家庭教師と比べて費用が一般的には低めです。
ただし、塾によっては講師の質や指導内容によって料金が異なる場合もあります。
また家庭教師と同じく、個別指導塾にも料金を明確にしないまま入会させようとするところがあるため注意してください。
向いている子の違い
■家庭教師
これまでに述べてきたような特徴から、家庭教師は以下のような生徒に向いています。
・人と競い合うより自分のペースで勉強したい子
・教科によっては戻り学習や先取り学習など、独自のカリキュラムが必要な子
・部活や習い事で忙しい子
・勉強以外のサポートが必要な子（進路相談やメンタリング等）
■個別指導塾
一方で、個別指導塾は以下のような生徒に向いています。
・ある程度他の生徒と競争したい子
・一定以上の学力があり、他の生徒と同じかそれ以上のペースで学べる子
・塾に通える時間的・体力的余裕がある子
もちろんこれらは一般的なケースですので、お子さまの状況や学習スタイルを考慮しながら、最適な指導方法を選択することが大切です。
また、家庭教師と個別指導塾を組み合わせて利用することも可能です。
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