北海道公立高校入試について

目次

①概要

北海道の公立高校入試は、2月に行われる推薦入学者選抜、および3月に行われる一般入学者選抜があります。

②内申点評価

北海道の内申点評価は、中学1年生から中学3年生の3年間の9教科(国語、数学、社会、理科、英語、音楽、美術、技術家庭、保健体育)の5段階評価の成績で評価されます。ただし、その学年の学年末の評価となります。
内申点の計算式は
(内申点)=(中学1年の評価)×2+(中学2年の評価)×2+(中学3年の評価)×3
中学校での内申点の評価は、学期ごとにある定期テストと普段の小テスト、提出物などにより評価されます。

③一般入試

出願は、原則として1つの高校の1つの学科に限られます。(1月20日ごろから5日間程度)
ただし、
(1) 農業、工業、商業系の大学科を第一志望とする場合は同じ高校の同じ大学科に属するほかの学科を第二志望とすることができます。
例…札幌琴似工業高校は、電子機械科、電気科、情報技術科、環境科学科がありますので、第一志望を電子機械科、第二志望を電気科とすることができます。
(2) 普通科と、理数、体育、外国語科の場合は、一方を第一志望、もう一方を第二志望とすることができます。
例…札幌啓成高校は、普通科と理数科がありますので、第一志望を理数科、第二志望を普通科とすることができます。

学科試験は
国語、数学、理科、社会、英語の5教科となります。(3月初旬)
従来は、各45分60点満点で、計300点満点ですが2022年入試より100点満点、計500点満点に変更になります。
学科試験以外に、個別面接、集団面接、実技試験を実施するところもあります。

選抜方法は
定員の70%を当日の得点と内申点を同等に評価して選抜、15%は当日の得点を重視、15%は内申点を重視して選抜を行います。
また、学校により傾斜配点を行っている高校もあります。
例えば、札幌北高校は数学と英語を2倍、札幌国際情報高校の国際文化科は英語を2倍、札幌啓成高校の理数科は数学、理科、英語を1.5倍にして選抜を行うところもあります。

2次募集は、入試で定員割れした高校で行う場合があります。
初めの受験で受験した高校から、2次募集で出願した高校へ得点が連絡されるため、もう一度試験を受けるわけではありません。

④推薦入試(2月下旬)

出願は、原則として1つの高校の1つの学科に限られます。中学校の校長先生の推薦により出願することができます。
推薦入試は、初めの出願状況により出願変更することができません。
面接により、選抜を受けます。学校によっては、面接以外に英語の聞き取り、英語による問答、適性試験、実技、作文などを実施するところがあります。
また、願書出願時に自己アピール文の提出を求めるところもあります。

合格内定通知は試験日から約1週間程度で来ますが、不合格の場合は一般入試への再出願となります。この際の、出願は当初の出願先に関係なく、通常の一般入試の基準で出願できます。

⑤公立高校学区制度

北海道の公立高校は、道立高校と札幌市立高校があります。
道立高校はそれぞれの地域に学区があります。
特に札幌近郊の札幌市、江別市、千歳市、恵庭市、北広島市が石狩学区で道立高校に関してはどこを選んでもよいですが、札幌市立高校に関しては札幌市内1学区となります。

学区外受験は
石狩学区以外から石狩学区の高校を受験する場合は定員の5%まで学区外入学が認められますが、全道各学区から石狩以外の各学区の場合は定員の10%まで学区外入学が認められます。
さらに、札幌市以外に居住する生徒が札幌市立高校を受験する場合は定員の20%まで学区外入学が認められます。

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