「そうなんですね」は敬語?|全学年/国語

この記事では、日ごろよく使われる「そうなんですね」という言葉の意味や使い方について触れていきます。
また、この表現が敬語として正しいのかについても触れていきますので、皆さんの生活にお役立ていただければ幸いです。

目次

「そうなんですね」は、いつから使われている?


元々は「そうですね」と言う言葉でしたが、だんだんと言い換えられるようになって「そうなんですね」が生まれたとされています。
「そうなんですね」は今から10年から15年前に使われるようになり、歴史は意外と浅い言葉です。「そうなんですね」が口癖になっている人も多いと思います。いくつかの意味で使われますが、相槌のニュアンスが大きいフレーズです。人とのコミュニケーションでうまく相槌を打てるといいですね。
今回は、今よく使われるこの「そうなんですね」の言葉について深く考えていきましょう。

「そうなんですね」の使い方と意味

それでは「そうなんですね」を使う場面についてまとめてみます。

①自分が知らなかった時

「そうなんですね」は、自分が知らなかったときの相槌で使います。自分が知っていることに対して相槌を打つときには使いません。

②相手の話に共感する時

相手の話に共感する時にも「そうなんですね」を使います。相手の話の内容を肯定しながら聞いている状態です。

③相手の話を聞き出す時

相手に気持ちよく話をしてもらうテクニックとして「そうなんですね」を使います。相手が、自分の話をしっかりと聞いてくれている印象になります。驚きなどの感情を表現しながら使うといいと思います。

「そうなんですね」を使うときの注意点

①目上の人やシチュエーションによっては失礼になる
ビジネスシーン等を含め、相手と真剣な話をしている時には、「そうなんですね」は避けた方がいい表現です。このような場合は、普段は堅苦しいと思う言葉かもしれませんが、「左様でございますか」を使うと相手を敬う言葉として適しています。

②目を見て話す時に使う
会話をしている時に「そうなんですね」は使えますが、電話でこの言葉を使うのは印象が良くありません。また、メールなど友達同士のやりとりは問題ありませんが、かしこまった文章を送るビジネスメールでも不適切になります。LINEなどのチャットであれば「そうなんですね」のフレーズで相槌を打っても不自然ではありません。

③語尾を伸ばさない
語尾を伸ばすことが口癖になっている人もいるますが、この「そうなんですね」という言葉を「そうなんですね-」と語尾を伸ばしてしまうと、相手を軽視しているような印象が深まります。語尾をしっかりと止める習慣を身に付けましょう。

④多用しない
同じ言葉を多用していると、相手が聞き流されているという印象を持ちます。「そうなんですね」の言葉に限った話ではありませんが、いろんな言い回しを身に付けることが大切です。

「そうなんですね」の言い換え表現

言い換え表現を覚えて聞き上手になる事は、仕事上でもプライベートでもとても役に立ちます。「そうなんですね」の言い換え表現をいくつかピックアップしましょう。

①左様でございますか
②おっしゃる通りです
③そうなのですね
④そういうことだったのですか

同じ人とのコミュニケーションで、同じ言葉の繰り返しを避けるためにぜひ覚えましょう。

「そうなんですね」が口癖の人の気持ち

「そうなんですね」が口癖になっている人がいます。どんな場面でもこの言葉を使ってコミニケーションしている人の心理を考えていきたいと思います。
①話を早く終わらせたい

②相手の話を聞き出したい

③話を聞いていない 

④話に興味がない

とりあえず相槌を打っている印象になるので、口癖になっている人は注意しましょう。

「そうなんですね」を連発された人の受ける印象は

①軽く受け止められている

②興味がなく流されている

③語彙力がない

こんなふうに、相手に感じさせないためにも会話力を身に付けましょう。

まとめ

いかがでしたか?そうなんですねの言葉は日常に溢れています。使い方を間違えないように、相槌を打つ手段として上手に使いましょう。

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こちらの記事の監修者

 浅井保(あさい たもつ)
・北海道大学文学部卒
・家庭教師のアルファ 講師部長
・山手中央高等学院 学院長

 
2008年に『家庭教師のアルファ』のプロ家庭教師として活動開始。
現在、株式会社アルファコーポレーション講師部部長、および同社の運営する通信制サポート校・山手中央高等学院の学院長を兼務しながら講師として指導にも従事。