二次関数の最大・最小の解き方|高校生/数学

中学までの二次関数y=ax²は、比較的解けたのに、高校になってから難しくなった方に向けての内容です。
ここでは、特に間違いやすい最大・最小についてまとめています。

目次

解き方のコツは以下の二点!

ポイント①:グラフは必ず軸を中心に左右対称
ポイント②:頂点(軸)に遠いほど、間隔は広い。
→軸から遠いx座標ほど、y座標の値が大きくなる。(a>0のとき)
 また、a<0の場合は、大小関係が反対になるため、以下のようになる。  軸から遠いx座標ほど、u座標の値が小さくなる。 この大小関係は、全て覚えるのではなく、1つを覚えて、大小を入れ替えていきましょう。 つまり、軸を中心にグラフの形を作ればよく、軸の位置さえ決めれば、グラフも不要です。

以下の問題で確認してみましょう

例1 f(x)=x²-4x+6のグラフの変域が次の場合のとき、それぞれの最大値と最小値を求めましょう。
(ア)-2≦x≦3 (イ)-2≦x≦1

解き方
 まず、最初に必ず軸を求めましょう。このとき、平方完成を使うのも正解ですが

でもとめると時間も短縮できます。


が軸となります。

(ア)の場合、-2≦2≦3となり、下向きのグラフのため、軸のy座標が最小値です。
   最小値f(2)=2²-4×2+6=2
また、x=2において、x=-2のほうが x=3よりも遠いため、
     最大値f(-2)=(-2) ²-4×(-2)+6=18

(イ) の場合、-2≦x<1の範囲には、軸x=2は含まれません。したがって、軸を解答には含めず、軸以外の変域で考えます。 x=-2よりx=1の方が遠いので 最大値f(-2)=(-2) ²-4×(-2)+6 =14 最小値なし ← x<1より1は含めないため「0」ではなく「なし」となります。

次に、応用問題です

(2)f(x)=x²-2ax-a+6(0≦x≦4)について、
  (ア)最大値を求めましょう。
  (イ)最小値を求めましょう。

解き方
 まず、軸を求めます。x=aとなります。
ここで大切な点として、最大値を考える場合、軸x=aと変域0≦x≦4の中央値2を比べることです。

(イ) の最小値の場合、軸に近いほど最小値になるため、変域0≦x≦4の内外に軸があるかを考える。
1. x = aが0≦x≦4より左側の外にある。つまり、a<0のときx=0の方がx=4より近いので、 f(0) = -a + 6 2. x = aが0≦x≦4の内にある。つまり、a≦a≦4のときx=aが最小値をとる。 f(a) = a²-2a²-a 6 =-a²-a+6 3. x = aが0≦x≦4より右側の外にある。つまり、4<aのときf(4)=-9a+22

ポイントとして、x=a が変域0≦x≦4の
左外→内で左より→中央→内で右より→右外
とaをずらしていくことで解けるのです。

最後に、以下の問題を考えてみましょう

(3) f(x)=x²-6+5(a≦x≦a+2)のとき、最大値・最小値を求めましょう。

解き方 まず、軸x=3を求めます。
    次に、軸x=3と変域a≦x≦a+2の中央値

を比べます。

最大値は
1. a+1≦3のとき、つまりa≦2のとき、x=aの方が遠いので
f(a)=a²-6a+5
※a+1=2の場合を個別に解く必要はありません。

(ア) 最大値
aと中央値2の位置で場合分けします。
1. a≦2(中央値より左か中央値と同じ)
x=0よりx=4の方が遠いので
 f(4)=4²-2a×4-a+6
=16-9a+6
=-9a+22
※a=2→中央値と同じでも特定の値になるだけで、最大値の位置は同じです。
x=0.4が最大値より、
    f(0)=-a+6=-2+6=4

2.2<a(中央値より右)
x=4よりx=0の方が遠いので、f(0)=-a+6
以上より

3.3<a+1のとき、つまり2<aのときx=a+2の方が遠いので
f(a+2)=(a+2) ²-6(a+2)+5
=a²+4a+4-6a-12+5
=a²-2a-3

最小値は 変域a≦x≦a+2の内外に軸x=2があるかを比べます。
1. a+2≦3のとき、つまりa≦1のとき、x=a+2が近いので
f(a+2)=a²-2a-3

2. a<3≦a+2のとき、つまり、4≦a<3のとき、 f(3)=3²-6×3+5=-4 3. 3≦aのときf(a)=a²-6a+5

ポイント

下に凸グラフの場合分けは、基本的に
 最大値は2つ
 最小値は3つ の場合分けが出来ます。

まとめ

変域を固定し、左外から順に軸を動かしていくことで、最大値、最小値は解けるようになっています。

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こちらの記事の監修者

 浅井保(あさい たもつ)
・北海道大学文学部卒
・家庭教師のアルファ 講師部長
・山手中央高等学院 学院長

 
2008年に『家庭教師のアルファ』のプロ家庭教師として活動開始。
現在、株式会社アルファコーポレーション講師部部長、および同社の運営する通信制サポート校・山手中央高等学院の学院長を兼務しながら講師として指導にも従事。