【2023年度】東京都立高校の入試の仕組みについて

勉強方法

こちらの記事では、東京都の都立高校の入試について、推薦入試と学力検査の仕組みを細かく解説していきます。

目次

3種類の推薦入試

①:一般推薦
・一般推薦に応募する意思があって、在学している中学校の校長の推薦を受ける必要があります。
・集団討論、個人面接、小論文または作文、実技検査、その他各学校が決めた検査の組み合わせで検査を行います。
・選考は、調査書点のほか、上記記載の集団討論、個人面接、小論文または作文、実技検査、その他各学校が決めた検査の組み合わせの検査の各点数を総合した成績で行います。

②:文化・スポーツなど特別推薦
・文化・スポーツなど特別推薦に応募する意思があって、在学している中学校の校長の推薦を受ける必要があります。特別推薦は実施しない学校もあります。
・個人面接または集団面接および実技検査を行います。作文などを実施する場合は各学校で内容を決めます。
・選考は、調査書点のほか、個人面接または集団面接および実技検査および作文などがある学校はその点数も合わせた検査の各点数を総合した成績で行います。

③:理数等特別推薦
・理数等特別推薦に応募する意思があって、在学している中学校の校長の推薦を受ける必要があります。
・実施高校は立川高校創造理数科で、研究実績報告書に関する口頭試問、個人面接および小論文の検査を行います
・選考は、調査書点のほか、研究実績報告書に関する口頭試問、個人面接および小論文の検査の各点数を総合した成績で行います。

学力検査に基づく入試

学力検査に基づく入試は、【全日制課程】と【定時制課程】ともに第一次募集・分割前期募集、分割後期募集・第二次募集によって受験する教科数が異なるので注意しましょう!

■受験教科
【全日制課程】
第一次募集・分割前期募集・・・原則5教科(国語・数学・英語・社会・理科)
分割後期募集・第二次募集・・・原則3教科(国語・数学・英語)
※学校によっては、学力検査に加え面接、小論文または作文、実技検査を行う場合があります。

【定時制課程】
第一次募集・分割前期募集・・・原則5教科(国語・数学・英語・社会・理科)の中から3教科を学校が選んで行います。
分割後期募集・第二次募集・・・原則3教科(国語・数学・英語)
※第一次募集・分割前期募集/分割後期募集・第二次募集どちらも必ず面接は行います。
※学校によっては、学力検査と面接に加え、小論文または作文、実技検査を行う場合があります。

■選考
選考は学力検査の得点および調査書点の他に、面接、小論文または作文、実技検査を行う場合はこれらの点数を合計した成績で行います。

■学力検査得点と調査書点の比率について
【全日制課程】
第一次募集・分割前期募集・・・学力検査の得点:調査書点=7:3
分割後期募集・第二次募集・・・学力検査の得点:調査書点=6:4

【定時制課程】
第一次募集・分割前期募集・・・学力検査の得点:調査書点=7:3または6:4
分割後期募集・第二次募集・・・学力検査の得点:調査書点=6:4または5:5
※定時制における比率は各学校が決めます。

■学力検査における入試の調査書点について
学力検査5教科実施の場合は、実技4教科については評定の合計を2倍にして点数化します。実技4教科のウェイトが高くなるので日頃の学校での学習やテストが重要になりますね。
学力検査3教科実施の場合は、これらの教科を除く教科については評定の合計を2倍にして点数化します。

■学力検査によらない入試もある
・チャレンジスクール・・・志願申告書、個人面接および作文で選考を行います。
・エンカレッジスクール・・・調査書、面接、作文または小論文および実技検査の各得点を合計した成績で選考を行います。

英語のスピーキングテストが導入!

令和5年度入学選抜からの変更点は英語のスピーキングテストが導入されます。

東京都英語スピーキングテスト(ESAT-J)・・・英語4技能のうち「はなすこと」の能力をみるのが目的です。AIによる判定がされます。
・実施日:2022年11月27日(予備日:12月18日)
・ESAT-Jの結果を中学校が調査書「諸活動の記録」欄に記載し、生徒の志願先の都立高校へ提出
・ESAT-Jの結果は第一次募集・分割前期募集で活用します。
・ESAT-Jの結果/都立高校での点数・・・A/20点、B/16点/、C/12点、D/8点、E/4点、F/0点に相当します。
学力検査500点(換算後700点)+調査書点65点(換算後300点)+ESAT-Jの結果20点
・総合得点に加算されます。A評価で20点となるので、倍率の高い受験においては当然重要になってくるテストですね。日ごろから声に出して英文を読む習慣をつけておきましょう。

私立併願優遇制度について

■併願優遇の利用について
都立高校が第一志望の場合は、この併願優遇制度を利用して受験する人が一般的ですが、12月の中学校の先生との面談を経て利用することになるので、それまでに事前の私立高校の入試情報を集めておきましょう。

■併願優遇の基準は内申点がメイン
ほぼ内申点が基準となりますが、高校によっては出席日数などを基準に盛り込む学校もあります。
いずれにしても各学校のホームページ内に掲載される募集要項や各学校が出す受験関連の資料などを早めに確認しましょう。
※学校説明会でのみ明示する学校もあるので情報をしっかり確認しましょう!
それぞれの高校により内申点の規準が設けられている場合が多く、例えば全教科に1または2がついていないとか、3教科、5教科、9教科のどれか1つの内申基準がクリアされていればいい学校やすべての内申基準がクリアされないと併願優遇を受けられない学校など優遇を受けるための規準が学校ごとに異なるので、やはり早め早めの情報収集が必要になります。

■併願優遇のメリット
併願優遇が受けられると、当日の学力検査の点数にさらに加点されることになり、合格の可能性がアップするというわけです。
ですから日ごろの学校の学習や中間、期末テストなどで内申の評価を上げておくことが都立高校の受験だけでなく私立受験においても重要になってきます。

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