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家庭教師はお子さまのペースに合わせられる
私は毎年度20名程の生徒さん達を担当させていただいておりますが、様々な要因で不登校となってしまっている生徒さんを担当する事も多く毎年、増加傾向にあるように感じています。
友人関係、学校のペースに馴染めない。
発達障害で周りの目が気になってしまう。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)により心の起伏が激しく学校参加が難しい。
私は指導経験の中でこうした生徒さんを担当しています。
指導スタート時点では不登校となってしまっているケースがほとんどの為多くの生徒さんが劣等感を感じています。
もちろんそこをサポートしていくのが私達の役目となるのですが、ご家庭との話し合いや生徒さんの体調等、その都度見極める必要もあります。
90分の学習時間を勉強にしっかり集中できない時間もありますが、そこは生徒さんのペースで合わせていく必要があります。
・漢字が書けなくてもいい。
・簡単なミスは気にしない。
・今日はこの解き方を覚えよう。
・練習を重ねていけば必ずできるようになる。
・自分のペースで自分のペースで。
と何度も伝えています。
不登校で普段は学校に行けなくても行事に参加出来なくても定期テストはやってみる。とほとんどの生徒さんは行動に移してくれます。
そして、返却されたテストを嬉しそうに机の上に出してくれています。
決して良い結果ばかりではありませんが1、2教科は平均近くまでいけた、平均を上回れたとすごく良い表情を見せてくれます。できたを増やす。一緒に喜べる。
私達と生徒さんの間で最も大切な時間です。
私がこれまで実際に担当した2名をご紹介したいと思います。
学校の先生から「無理」と言われた受験に成功したA君の場合
A君はおよそ8年程担当させていただきました。
学校の先生から無理だと言われた学校に高校入試に見事に合格しました。入学し、部活にも参加し順調に学校生活を送っていましたがある日をきっかけに学校に行けなくなってしまいました。原因は友人関係のようでした。
ご両親にも伝えていないと私に相談があり、私とご両親と時間を合わせ本人を交えず、本人にとって最良の手段はなにかを何度か話し合いました。
結局、高校はやめ通信校へ転校することにしそこから大学進学を目指すこととしました。
数回の学校生活とテスト結果が良く本人も明らかに取り組む姿勢がよくなり無事に大学合格を果たしました。大学での面接での際の対応を見て私自身、本人の成長に驚きました。
ご両親ともあの時の話し合いがなければ今はありません。本当に感謝していますと。
私は本人が集中できる環境を整えてもらえた事に逆に感謝しています。A君の成長に本当に驚きました。ありがとうございました。
ご両親は涙を流してA君を抱きしめていました。
私から卒業して間もなく2年となりますが大学生活の報告をしてくれています。
引きこもりだったB君の場合
続いてB君、PTSDにより学校に行けていない生徒さんです。
これまでの学校生活でのフラッシュバックなどで大きな影響を受けてしまうようでした。時間帯でも気持ちの浮き沈みがありやりたい事、やりたく無い事の差が激しい生徒さんでした。
そのため通常私達はお伺いする学習時間が決まっていますが固定してしまうと本人的に厳しいとの事でその都度調子の良い時間、薬が効いている時間帯で対応しています。
当初は固定時間帯でしたが学習途中で自ら髪の毛を毟り始めてしまったり表情が硬直してしまったりとなかなか環境的に厳しい状況でしたのでご家庭と相談の上でこうした対応をしました。
その日によって学習できるペースは異なりますがテスト結果も徐々に上向きになり、
「この教科は自信がある!」
と嬉しい言葉も聞けるようになりました。さらには生徒さん自ら
「外に出てみようかな」
と言うようになり、ご家庭も驚かれていました。
少しずつこれから学校に行く事ができるようになるかもしれないと、希望が出てきました。
時間はかかります。ですが、しっかり本人に寄り添う事、ご家庭と密なやりとりができるようになることで必ず解決できると思いますし、最良な選択ができるのではないかと考えています。
おわりに
いかがでしたか?
この記事が普段お子さまが学校に行けずお悩みの方や、家庭教師を検討されている方やにとって、少しでも参考となりましたら幸いです。
さて、私たち家庭教師のアルファは、「教育を通じて社会のできたを増やす」をミッションとして掲げ、これまで15年以上、35,000人を超えるお子さまの学習をサポートしてまいりました。
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こちらの記事の監修者
浅井保(あさい たもつ)
・北海道大学文学部卒
・家庭教師のアルファ 講師部長
・山手中央高等学院 学院長
2008年に『家庭教師のアルファ』のプロ家庭教師として活動開始。
現在、株式会社アルファコーポレーション講師部部長、および同社の運営する通信制サポート校・山手中央高等学院の学院長を兼務しながら講師として指導にも従事。