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不登校となる理由は人それぞれ
私は家庭教師の仕事に就いて十年近くなります。
その中で不登校の生徒さんを何度も担当してまいりました。
不登校の生徒さんの指導に当たる際は、特にカウンセリングの基本である「受容」「共感」「自己一致」を守って接することにしています。
不登校になった理由は三者三様です。
・担任との関係がうまくいかなかった
・友達からいじめや嫌がらせを受けた
・たくさんの人の中にいるのが精神的に苦痛である
など、実に様々な理由があります。
一見、第三者からすると「そんなことで」と思えるようななことでも、本人にとってみれば重大なことも多々あります。
まず、本人は怠けたくて休んでいるのではないことを受け入れてあげることが一番大切です。
その時、注意すべきは、本人が言いたくないことを無理に詮索しないことだと思います。
あくまでも、
「今いるあなたを無条件に受け入れ、学習面でのサポートに全力を尽くしますよ」
という姿勢を伝えることができれば、生徒さんとの信頼関係は築けると考えています。
不登校の生徒さんは、必ずしも勉強嫌いというわけではありません。
むしろ「わかりたい」「できるようになりたい」という気持ちを人一倍持っていることが多いです。
わからなかったこと、一人では解決できなかったことが一つでも増えることで学習意欲が高まり次への学習につながっていきます。
つまり「できたを増やす」を繰り返すことが大切なのです。
中学校の３年間不登校だった生徒さんが、高校に合格するまで
私が担当した中に、担当中に不登校になった生徒さんがいました。
この生徒さんの指導を開始したのは、ゴールデンウィーク明けからでした。
１学期から夏休みへと順調に進みましたが、２学期から学校に通うのが難しくなりました。
理由は部活動の顧問と人間関係がうまくいかなくなったというものでした。
ただ、家庭教師だけは続けてくれました。
もともと勉強が嫌いなわけではなく、授業でわからなかったところをそのままにしていたことが原因で成績が伸び悩むことになっていたので、学習を阻害する理由は学習の場だけだったわけです。
お母様からお聞きしたのですが、家庭教師を続けようと思ったのは、学校の先生のように評価をしないことが一番の理由だそうです。
学校では良しにつけ悪しきにつけ必ず評価が伴います。また、他の生徒の目もあります。
家庭教師は成績をつけることはしません。
もちろんテストの点数が上がったとか下がったとか、この問題はここが原因で解けなかったとかのアドバイス的に評価はしますが、人間を評価することはありません。
それによって余分なことに気を遣わず、授業の60分なり90分を学習だけに集中できます。
それに加えて家庭教師の良さは、周りを気にせず自分の知りたいこと、わからないことだけをピンポイントで質問できる、言い換えれば先生を独り占めできることが何よりの魅力なのだそうです。
これは塾ではできないことだと言われていました。
この生徒さんは高校進学を希望されていましたが、不登校のため評定がつかず学力がありながら全日高校への進学が難しかったのですが、そのことについて私はお母様から進路相談も受けました。
そこで私は自宅学習が可能な通信制の高校をご紹介し、生徒さんは無事に合格を果たしました。
お母様は、ほとんど学校の授業を受けていなかったのに数学の方程式や英語の完了形などを理解できるようになったことに甚く感激され「先生のおかげです。」と何度も繰り返されました。
しかし、本当に頑張ったのは生徒さんであり、私たち家庭教師はあくまでもサポーターなのです。
不登校の生徒さんの「できたを増やす」のが家庭教師の役目
私はこの経験から、不登校の生徒さんこそ家庭教師のサポートが必要であるという確信を持ちました。
生徒さんのわかりたい、できるようになりたいという気持ちを大切にし、どんな質問にも真摯に対応して「できたを増やす」ことが家庭教師の職責だと思います。
私たち『家庭教師のアルファ』は、これまで15年以上にわたり、累計35,000人以上のお子さまの学習をサポートしてきました。
プロ家庭教師のみで構成されたアルファでは、経験豊富なプロだからこそできる質の高い指導を行います。
また、こちらの記事でご紹介したような、不登校のお子さまの指導実績も多数。
お子さまに寄り添い、一人ひとりにベストな指導で着実に学力をつけていきます。
今、不登校のことでお悩みであれば、まずはお気軽にアルファへご相談ください。
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こちらの記事の監修者
浅井保(あさい たもつ)
・北海道大学文学部卒
・家庭教師のアルファ 講師部長
・山手中央高等学院 学院長
2008年に『家庭教師のアルファ』のプロ家庭教師として活動開始。
現在、株式会社アルファコーポレーション講師部部長、および同社の運営する通信制サポート校・山手中央高等学院の学院長を兼務しながら講師として指導にも従事。
