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情報の取捨選択が重要
家庭教師の仕事で多くの生徒を見ていると、他の生徒よりも記憶が苦手だったり、忘れっぽい生徒をよく見かけます。
発達障害に関係した忘れっぽさなどもありますが、今回は学習障害かどうかの判断が難しく、忘れっぽい生徒さんに対しての勉強を教える時の工夫について書いていこうと思います。
忘れっぽい生徒さんは、指導中に教えている時はわかっているのに、日を開けると忘れてしまう事が多いです。
そのため指導中に教えたことを宿題に出しても、解き方を忘れてしまって宿題が思うように出来ない事も。
解き方を忘れてしまっているので、また同じ部分を教える必要がありますが、そうるすとどうしても進みが遅くなってしまい、学校の進度に合わせられない事もあります。
そのため、どの部分がより必要で教えるべきなのかの取捨選択が大事になってきます。
オリジナルのプリントを作り、覚えやすいように
教える部分を決めて教えても、一週でも空けてしまうと忘れてしまうことが多いので、しっかり定着するまで何週も宿題を出します。
そこを効率よくやるためにプリントを作ってあげたりします。毎週教えたことを一問ずつ 一問一答形式で書き上げていってプリントにします。
問題はなるべくシンプルにわかりやすく作ります。それを宿題にして指導中に答え合わせをしてもいいですし、指導中にテストをするのも効果的です。
一問一答形式なのでクイズのように問題を読み上げるのもわかりやすくなるようです。
毎週、少しでも教えたことに触れることが大事で、できたを増やし、それを思い出すことによって、記憶の定着を狙っていきます。
とにかく内容を捉え、興味を持てるようにする
識字が苦手な生徒は、国語の文章を読むのが苦手です。
読むのに苦労するので内容が理解できない場合が多く、また問題自体もよく読めずそれが理科や社会など他の教科にも影響を及ぼします。
記憶という面でいえば、どういう話なのか、どの辺りにどんなことが書いてあったかのかを覚える必要があります。
しかし、忘れっぽい生徒さんは今読んだ文章を覚えるのもやはり苦手なところがあります。
こういう時は、まずは問題を読んでもらい、何を意識しながら読んでいくのかをしっかり確認します。
その後一文ずつ文を区切って読んでいきます。
私自身も今始めて文章を読んで内容を理解していくという様子を見せ、問題の答えになる部分はあえて、ゆっくり強調して読むことによりヒントを出し生徒に気付いてもらったり、内容を噛み砕いて教えてあげたりします。
その際、細かい読み違いは気にせず、とにかく内容を捉えることを意識させます。一人で同じようにできるまでは時間はかかりますし身につかないこともあるかもしれません。
しかし、読む練習をしないとうまくはなりませんし、また国語の文章や漢字をあらかじめ読んで知っているだけでも、学校の授業でその単元に入った時のわかりやすさが変わってきます。
わかることによって文章 ひいては授業に興味を持ってくれることを期待しています。
目に見える形にし、粘り強く繰り返す
また、忘れっぽい生徒は 物をなくすことも多いように感じます。アルファでは毎週、週間学習計画書という物を作成し 毎日の勉強に取り組んでもらっていますが、その紙もよくなくしてしまいます。週間学習計画書をファイルに挟んで保管するよう言ったり、ワークの後ろに貼っておこうと言っても、その事を忘れてやっぱりなくしてしまいます。こういう時は、少し注意はしますがきつく怒ったりはせず、諭すように「毎回ちゃんとファイルに入れて保管してね」と繰り返し教えます。また、耳で聴くだけじゃ覚えにくい生徒もいるので、その場合は週間学習計画書の空欄に、毎日ファイルに挟むこと…と記入し目に見える形にしておきます。歯磨きや、お風呂に入ることのように、ファイルに入れて保管することが日常となる事を期待しています。諦めないことが肝心です。
工夫や知恵を常に考える
大人でも大事なことを忘れないためには工夫が必要になってきます。
私自身もやるべきことはToDoリストにまとめて記録に残すようにしたり、より重要なことはメールの送信欄に入れておいて、その内容は家に帰り着替える前に片付けるようにするなどの工夫をしています。
生徒たちに勉強を教えることはもちろんですが、そういった忘れないための工夫や知恵を自ら考える力もつけてもらえればと思って指導にあたっています。
おわりに
いかがでしたか?
この記事が、普段「忘れっぽい」ことでお悩みのお子さまや、家庭教師を検討されている方やにとって、少しでも参考となりましたら幸いです。
さて、私たち家庭教師のアルファは、「教育を通じて社会のできたを増やす」をミッションとして掲げ、これまで15年以上、35,000人を超えるお子さまの学習をサポートしてまいりました。
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こちらの記事の監修者
浅井保(あさい たもつ)
- ・北海道大学文学部卒
- ・家庭教師のアルファ 講師部長
2008年に『家庭教師のアルファ』のプロ家庭教師として活動開始し、数多くの生徒への学習指導を経験。
現在、株式会社アルファコーポレーション講師部部長。