小学校で、中学校で、高校で皆さんは、これまで何人の先生に習ってきましたか?
ざっと計算してみましょう。小学校で6人、中学校は9科目でそのまま3年間持ち上がったとして9人、高校でも同じとして9人。高校までに合計24人。
最低でもこれらの先生から様々なことを学ぶことになります。この多くの先生の中からあなたが本当に先生と呼べる「先生」はいますか?
映画『陽のあたる教室』(原題『Mr. Holland’s Opus』(ホランド先生の作品))は、1995年のアメリカ映画で音楽の先生の30年間に渡る教員生活を描いた作品です。ホランド先生が様々な生徒と出会い、先生自身にも子供が生まれるなど、色々なことが起きてゆきます。
映画の終盤、予算削減で音楽の授業がなくなり、学校を去ることになったホランド先生は最後に自ら作曲した交響曲を現在の、そしてかつての生徒の演奏によって指揮して映画はクライマックスを迎えます。
ここで観客は気付くのです。ホランド先生の作品は、先生の書いた壮大な交響曲ではなく彼が育てた生徒達だったということを。
この映画のことを思い出すと、私は一人の先生のことを思い出します。その先生は高校の数学の非常勤講師の先生でした。私は出来の良い生徒ではありませんでしたが、数学の楽しみをとても熱心に伝えてくれるその先生に出会えた事をとても感謝しています。
私は担当した生徒さんの思い出に残る「先生」になりたいと考えて日々の指導に取り組んでいます。皆さんも自分の思い出となる「先生」をアルファで見つけてみませんか?