生徒の皆さんが言っていることに耳を傾けると、ときどき頭の良さと勉強ができることが同じだと思っているのかなと感じる時があります。
頭が良いから成績も良い。果たしてそうなのでしょうか?じゃあ、頭が悪かったら勉強ができない?
例えば記憶力が良ければ確かに有利ではあるでしょう。あるいはその頭が良いという人は、効率が良い勉強のやり方を見つけ出すのが上手いのかも知れません。もしくは実はとても努力しているのかも。
思うのはその人と自分を比べ、いま勉強で思わしくない結果しか出ていないことで自分に対する諦めを抱いてほしくないということです。
私たちが接する生徒の皆さんの大半は義務教育を受けている方ですが、この国で暮らすならほぼ誰もが経験するはずのその教育内容が特別な才能を持った人しか結果を残せないということは、まずありえません。きちんと段階を踏んで、時間を掛ければできないものの方が少なくなるでしょう。
だから手間を掛けることを惜しまないこと、今はそうでなくともこの先に勉強ができるようになるのだという気持ちの方が、才能より遥かに大事だと言えます。
そのお手伝い、そして一緒になって皆さんに合ったやり方を作り上げて行くことが、私たちにはできます。